もう迷わない!弥生会計で作る、完璧な見積書作成ガイド

「弥生会計で見積書を作りたいけど、使い方がいまいち分からない…」そんな悩みをお持ちのあなたへ。

本記事では、弥生会計を使った見積書作成方法を、図解入りで分かりやすく解説します。

ステップごとに丁寧に解説していくので、初心者の方でも安心です。

さらに、見積書の書き方における注意点や、作成した見積書を活用した業務効率化のテクニックまでご紹介。

この記事を読めば、もう見積書作成で迷うことはありません!

弥生会計」とは、弥生株式会社が提供する業務ソフトのシリーズ名、およびその中の一つである会計ソフトの名称です。

個人事業主や中小企業を中心に、幅広い層に利用されています。

会計ソフト初心者の方へ:弥生会計の基本

弥生会計は、簿記の知識がなくても比較的簡単に使えるように設計されています。

直感的な操作画面と分かりやすい入力ガイドにより、初心者の方でもスムーズに会計処理を進めることができます。

主な機能としては、

  • 仕訳入力
  • 請求書作成
  • 見積書作成
  • 在庫管理
  • 給与計算

など、企業のバックオフィス業務を幅広くサポートします。

これらの機能を活用することで、業務効率化、コスト削減、そして経営状況の可視化を実現できます。

弥生会計には、デスクトップ版とクラウド版の2種類があります。

デスクトップ版クラウド版
特徴パソコンにインストールして使うインターネット経由で利用
メリットインターネット環境がなくても使える
安価に導入できる
場所を選ばずに利用できる
自動でデータがバックアップされる
デメリットデータの持ち出しに手間がかかる
複数人で同時利用できない
インターネット環境が必須
月額費用がかかる

どちらのタイプが適しているかは、事業規模や利用シーンによって異なります。

そのため、自社のニーズに合ったタイプを選ぶことが重要です。

また、弥生会計は、法令改正にも随時対応しており、常に最新の状態で利用することができます。

さらに、操作方法やトラブルシューティングに関するサポートも充実しており、安心して使い続けることができます。

「見積書の作成なんて、Excelで十分」そう思っていませんか?

確かに、簡単な見積書であればExcelでも作成できます。

しかし、ビジネスで使う見積書には、正確性や効率性、そして顧客に与える印象など、様々な要素が求められます。

弥生会計を使うことで、これらの要素を満たす、より質の高い見積書作成が可能になるのです。

手書きやExcelとの違い

手書きやExcelと比較した際の、弥生会計のメリットを見ていきましょう。

項目手書きExcel弥生会計
作成スピード遅い普通速い
修正のしやすさ難しい普通簡単
計算ミス発生しやすい発生する可能性あり自動計算でミスを防止
データ管理難しいファイル管理が必要一元管理が可能
顧客管理別途管理が必要別途管理が必要顧客情報と連携可能
請求書作成別途作成が必要別途作成が必要見積書から簡単に作成可能

上記のように、弥生会計は手書きやExcelと比べて、 見積書作成にかかる時間と手間を大幅に削減できます。

また、自動計算機能により、計算ミスを防ぎ、正確な見積書を作成できます。

さらに、顧客情報や商品情報などと連携することで、より効率的に見積書を作成できます。

業務効率化のメリット

弥生会計で見積書を作成するメリットは、単なる時間短縮だけではありません。

業務全体の効率化という大きなメリットをもたらします。

見積書作成以外の業務効率化

  • 顧客管理:顧客情報と紐づけて見積書を作成することで、顧客管理の手間を省けます。
  • 請求書作成:作成した見積書から簡単に請求書を作成できます。請求漏れを防ぐことにも繋がります。
  • 売上管理:見積書の内容が売上データと紐づいているため、売上分析などが容易になります。
  • 在庫管理:商品情報と連携することで、在庫状況を把握しながら見積書を作成できます。

このように、弥生会計で見積書を作成することで、関連する業務も効率化され、ビジネス全体をスムーズに進めることが可能になります。

これは、他の方法では得難い、大きなメリットと言えるでしょう。

弥生会計を使って見積書を作成する手順を、3つのステップに分けて解説します。

初めての方でもスムーズに作成できるように、画面のキャプチャ画像も交えながら詳しく説明していきます。

ステップ1:新規作成から見積書を選択

弥生会計を起動し、メニューバーの新規作成をクリックします。

表示されるドロップダウンメニューの中から「見積書」を選択します。

  • 初めて弥生会計を使う場合は、初期設定が必要です。画面の指示に従って会社情報などを登録してください。
  • 見積書以外にも、請求書や納品書など様々な書類を作成できます。

ステップ2:必要項目を入力

見積書の作成画面が表示されたら、各項目に必要な情報を入力していきます。

ここでは、特に重要な項目について詳しく解説します。

商品・サービス情報の入力

まずは、商品名やサービス名、数量、単価などを入力していきます。

商品ごとに改行して入力し、複数の商品・サービスがある場合は、適宜行を追加します。

  • 商品名やサービス名は、具体的に分かりやすいものを記載しましょう。例えば、「ホームページ制作」ではなく、「レスポンシブ対応のコーポレートサイト制作(5ページ)」のように記載すると、顧客に伝わりやすくなります。
  • 単価は、消費税込みか税抜きかを確認して入力しましょう。弥生会計では、初期設定で税抜価格で入力するようになっています。
  • 数量や単価を入力すると、自動的に金額が計算されます。計算結果をよく確認しましょう。

顧客情報の入力

続いて、見積書の宛先となる顧客の情報を入力します。

顧客名、担当者名、住所、電話番号、メールアドレスなどを正確に入力しましょう。

  • 客情報は、事前に登録しておくことで、見積書作成時に簡単に呼び出すことができます。顧客数が少ない場合は、その都度入力しても問題ありません。
  • 請求先と納品先が異なる場合は、「納品先」欄にチェックを入れ、納品先の情報も入力しましょう。

見積条件の入力

見積書の有効期限、支払条件、見積金額の単位などを設定します。

これらの情報は、顧客とのトラブルを避けるためにも、明確に記載することが重要です。

項目説明
有効期限見積書の有効期限を指定します。一般的には、1週間から1ヶ月程度に設定することが多いです。
支払条件支払方法や支払期日を指定します。例えば、「銀行振込」「月末締め翌月末払い」などと記載します。
見積金額の単位見積金額の単位を指定します。円単位で問題ない場合は、特に設定する必要はありません。

その他、必要に応じて、見積内容に関する備考などを記載します。

例えば、「お支払いは現金または銀行振込でお願いいたします。」「ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。」といった文言を記載することができます。

ステップ3:確認・発行

すべての項目の入力が完了したら、入力内容に誤りがないかを確認します。

誤りがあれば修正し、問題なければ見積書を発行します。

  • 弥生会計では、見積書のプレビューを表示することができます。実際に印刷する前に、レイアウトや内容を確認しましょう。
  • 見積書は、印刷して郵送したり、PDFファイルにしてメールで送付したりすることができます。顧客の希望に合わせて、送付方法を選びましょう。
  • 発行した見積書は、弥生会計に自動的に保存されます。過去のデータは、いつでも確認や編集が可能です。

これらのステップを踏むことで、弥生会計を使って誰でも簡単に、そして正確に見積書を作成することができます。

業務効率化に繋がり、顧客満足度向上にも繋がるので、ぜひ活用してみてください。

弥生会計を使って見積書を作成する際に、知っておくべきポイントを3つの観点から解説します。

法律に則った正しい見積書を作成し、取引をスムーズに進めるために、ぜひ参考にしてください。

見積書の記載項目

見積書には、法律で定められた必須項目と、ビジネス上必要な項目があります。

抜け漏れがあるとトラブルの原因になりかねないため、しっかりと確認しましょう。

必須記載項目

  • タイトル:「見積書」と明記
  • 発行日:見積書を作成した日付
  • 有効期限:見積もりの有効期間
  • 見積書番号:社内での管理番号
  • 取引先情報:会社名、住所、氏名など
  • 自社情報:会社名、住所、氏名、連絡先など
  • 項目:商品名やサービス内容など
  • 数量:商品の個数やサービスの量
  • 単価:商品やサービス1単位あたりの価格
  • 金額:数量×単価で算出された金額
  • 合計金額:見積金額の合計

任意記載項目

上記に加え、以下の項目も記載することで、より丁寧で見積内容が伝わりやすい見積書になります。

  • 件名:どのような案件の見積書なのか具体的に記載
  • 支払条件:支払い方法や支払い期限
  • 見積条件:見積りの前提条件や留意事項
  • 備考:その他、補足事項など

消費税の扱い

見積書に消費税を含めるか否かは、取引先との合意に基づいて決定します。

ただし、税込価格と税抜価格のどちらで表示するかは、法律で定められています。

ここでは、2023年10月1日以降に適用されるインボイス制度についても触れておきます。

総額表示義務

2021年4月1日より、すべての事業者に総額表示義務が課されています。

これは、見積書や請求書などに記載する価格を、消費税を含めた税込価格で表示する義務のことです。

ただし、下記のいずれかの記載方法であれば、税抜価格での表示も認められています。

  • 税抜価格と税込価格の両方を併記する方法
  • 「税抜価格〇〇円に消費税を加算した金額が税込価格となります」のように、税込価格の算出方法を明確に示す方法

インボイス制度

2023年10月1日より、インボイス制度(適格請求書等保存方式)が開始されました。

これは、仕入税額控除の適用を受けるために、取引先が発行する適格請求書(インボイス)の保存が義務付けられる制度です。

見積書はインボイスに該当しませんが、見積段階で消費税の区分を明確にしておくことが重要になります。

見積書の有効期限

見積書には、有効期限を設定することが一般的です。

有効期限は、見積書の内容が有効である期間を示すもので、通常は発行日から1週間から1ヶ月程度に設定されます。

ただし、見積内容や業界の商習慣によって異なる場合もあるため、事前に取引先と確認しておくことが重要です。

有効期限を過ぎた見積書は無効となるため、注意が必要です。

有効期限切れの場合の対処法

有効期限が切れてしまった見積書で取引を行う場合は、再度見積書を作成する必要があります。

その際、以前の見積書から内容に変更がないかを確認し、必要があれば修正を加えましょう。

また、有効期限を延長する場合は、書面やメールでその旨を伝え、取引先の合意を得るようにしましょう。

弥生会計で見積書を作成したら、それだけで終わりではありません。

作成した見積書データは、その後の業務効率化や顧客管理に大いに役立ちます。

ここでは、弥生会計で作成した見積書を最大限に活用する方法を具体的に解説します。

受注管理

弥生会計では、作成した見積書をもとに簡単に受注・売上管理を行うことができます。

見積書が承認されたら、そのまま「受注」として登録し、請求業務へとスムーズに移行できます。

受注登録の手順

  1. 見積書一覧から受注登録したい見積書を選択する
  2. 「受注登録」ボタンをクリックする
  3. 受注日や納品日などの必要情報を入力し、「登録」ボタンをクリックする

これらの操作を行うことで、見積書の内容が自動的に受注情報に反映されます。

手入力の手間が省け、入力ミスも防ぐことができます。

また、見積書と受注情報を紐づけて管理することで、業務の進捗状況を明確に把握することができます。

請求書作成

弥生会計では、作成した見積書の内容に基づいて、簡単に請求書を作成することができます。

受注登録後、以下の手順で請求書を作成できます。

請求書作成の手順

  1. 受注一覧から請求書を作成したい受注データを選択する
  2. 「請求書作成」ボタンをクリックする
  3. 請求書の内容を確認し、「発行」ボタンをクリックする

見積書と請求書の内容が自動的に連携されるため、転記ミスなどのヒューマンエラーを削減できます。

また、請求書発行日を記録することで、入金管理もスムーズに行うことができます。

データ分析

弥生会計では、作成した見積書や請求書のデータを分析し、経営に役立てることができます。

例えば、売上推移や顧客別の売上構成比などを分析することで、売上向上のための施策を検討することができます。

データ分析の例

分析項目内容活用例
売上推移月別、顧客別、商品・サービス別の売上推移を把握売上目標達成に向けた進捗管理、季節変動やトレンドの把握
顧客別売上構成比顧客別の売上貢献度を把握優良顧客の特定、顧客ターゲティングの検討
見積書受注率見積書発行数に対する受注数の割合を把握営業活動の効率性評価、成約率向上のためのボトルネック分析

これらの分析結果に基づいて、適切な経営判断を行うことが重要です。

例えば、特定の顧客層の売上構成比が高い場合は、その顧客層に向けた商品開発や販促活動に力を入れるといった戦略を立てることができます。

見積書の作成について

Q. 見積書のテンプレートはありますか?

はい、弥生会計には様々な業種に対応した見積書のテンプレートが豊富に用意されています。テンプレートを利用することで、簡単にプロフェッショナルな見積書を作成できます。

Q. 見積書の項目は自由に編集できますか?

はい、必要に応じて項目の追加、削除、並び替えなどが自由にできます。自社のビジネススタイルに合わせたオリジナルの見積書を作成することが可能です。

Q. 作成した見積書はPDFで保存できますか?

はい、作成した見積書はPDF形式で保存できます。メールに添付して顧客に送付したり、印刷して郵送したりすることができます。

Q. 見積書にロゴや社印を入れることはできますか?

はい、弥生会計ではロゴや社印の画像データを登録することができます。登録した画像は見積書に挿入することができるので、より本格的な見積書を作成できます。

Q. 見積書の内容を修正したい場合はどうすれば良いですか?

弥生会計では、一度作成した見積書も簡単に修正できます。修正後は再発行も可能です。顧客とのやり取りの中で、見積内容に変更が生じた場合でも柔軟に対応できます。

見積書の送付について

Q. 見積書はメールで送れますか?

はい、作成した見積書をPDF形式で保存し、メールに添付して送付することができます。顧客と迅速なやり取りを実現できます。

Q. 見積書を郵送で送る場合の封筒の書き方は?

一般的には、封筒の表面に「見積書在中」と記載します。また、会社名や担当者名を明記し、顧客に失礼のないように注意しましょう。さらに、親展が必要な場合は「親展」と記載することも可能です。

見積書と請求書の違い

Q. 見積書と請求書は何が違うのですか?

見積書は取引内容や金額を顧客に提示し、合意を得るための書類です。一方、請求書は実際にサービス提供や商品納品後、顧客に支払いを求めるための書類です。

その他

Q. 弥生会計の操作で困った場合はどうすれば良いですか?

弥生会計には、電話やメール、チャットなどで問い合わせできるサポート窓口があります。また、操作方法を解説したヘルプページも充実しているので、困ったことがあれば活用してみましょう。

Q. 無料体験版はありますか?

はい、弥生会計には無料体験版が用意されています。実際にソフトを操作して使い勝手を確認することができます。

この記事では、弥生会計を使って見積書を作成する方法をステップごとにくわしく解説しました。

手書きやExcelでの作成と比較して、弥生会計を使うことで、業務効率化やミス削減などのメリットがあることが分かりました。

また、見積書作成のポイントとして、記載項目や消費税の扱い、有効期限についても解説しました。

これらのポイントを押さえることで、正確で効果的な見積書を作成することができます。

さらに、作成した見積書を有効活用することで、受注管理や請求書作成、データ分析など、ビジネスの幅広い場面で役立てることができます。