請求書 アプリ 無料 おすすめランキング|freee・マネーフォワード・弥生・請求ピッパを徹底比較

無料の請求書アプリ選びで迷っていませんか?

インボイス制度や電子帳簿保存法への対応も必須です。

本記事では、人気のfreee、マネーフォワード、弥生、請求ピッパを徹底比較。無料プランの機能や料金、会計ソフト連携、スマホでの使い勝手をランキングで解説します。

フリーランスから中小企業まで、あなたの事業に最適なアプリが見つかり、請求業務を効率化できます。

「請求書作成に毎月時間を取られている」「インボイス制度や電子帳簿保存法への対応が不安」「無料で使えるアプリはたくさんあるけど、どれが自分に合っているのか分からない」

このようなお悩みをお持ちのフリーランス、個人事業主、中小企業の経理担当者の方も多いのではないでしょうか。

請求書アプリは、単に請求書を作成するだけでなく、見積書から請求書への自動変換、入金管理、会計ソフト連携など、経理業務全体を劇的に効率化してくれる強力なツールです。

しかし、無料プランの範囲や機能、法改正への対応状況はアプリによって様々。

選択を誤ると、かえって手間が増えたり、後から有料プランへの移行が必須になったりすることもあります。

この記事では、「請求書 アプリ 無料 おすすめ」で検索されたあなたのあらゆる疑問に答えるため、主要な請求書アプリを徹底的に比較・解説します。

この記事を最後まで読めば、あなたの事業規模や業種に最適な、本当に使える無料請求書アプリが必ず見つかります。

今すぐ無料で使える請求書アプリを知りたい人向け

「まずはコストをかけずに試したい」「事業を始めたばかりで、なるべく経費を抑えたい」という方のために、この記事では完全無料、または機能豊富な無料プランを提供している人気の請求書アプリに絞ってご紹介します。

無料プランでどこまでできるのか、具体的な機能範囲を明らかにします。

  • 無料プランでの請求書発行枚数の上限
  • 作成できる書類の種類(見積書、納品書、領収書など)
  • ロゴや社印の登録、テンプレートのカスタマイズ可否
  • 有料プランへの自動アップグレードの有無
  • 商用利用は可能か

これらのポイントを明確にすることで、安心して利用を開始できるアプリ選びをサポートします。

freee マネーフォワード 弥生 請求ピッパの違いを比較したい人向け

請求書アプリの代表格である「freee」「マネーフォワード クラウド請求書」「弥生 Misoca」、そしてシンプルさが魅力の「請求ピッパ」。
これらの人気サービスの違いが分からず、選べずにいる方も多いでしょう。

この記事では、各サービスの特徴を多角的に分析し、一目で違いが分かる比較表を用いて解説します。

比較項目この記事で分かること
料金体系無料プランで使える機能の範囲と、将来的な有料プラン移行時のコスト感
機能の豊富さ請求書作成以外の付加価値(入金消込、決済連携、郵送代行など)
操作性スマホアプリ(iPhone/Android)の使いやすさや、PCでの管理画面の見やすさ
会計連携主要な会計ソフトとの連携のスムーズさ、仕訳の自動化レベル

それぞれのアプリが持つ独自の強みと弱みを徹底的に掘り下げ、あなたのビジネスにとって最適な選択肢はどれか、明確な判断基準を提供します。

インボイス制度 電子帳簿保存法に対応した選び方を知りたい人向け

2023年10月から始まったインボイス制度(適格請求書等保存方式)や、年々要件が厳格化される電子帳簿保存法への対応は、今や事業者にとって必須の課題です。

請求書アプリがこれらの法改正にどこまで対応しているかは、アプリ選定における最も重要なポイントの一つです。

この記事では、以下の点をアプリごとに詳しくチェックし、法令遵守の観点から安心して使えるアプリの選び方を解説します。

  • 適格請求書(インボイス)の発行機能(登録番号の記載、税率ごとの消費税額表示など)
  • 発行した請求書(控え)の電子保存要件への対応
  • 受け取った請求書のデータ保存(スキャナ保存)機能の有無
  • 電子取引情報の保存義務(検索要件の確保など)への対応状況

法改正に関する専門的な知識がなくても、この記事を読めば、将来にわたって安心して使い続けられるアプリを見極めることができます。

フリーランス 個人事業主 中小企業での最適解を知りたい人向け

最適な請求書アプリは、事業の規模やフェーズによって異なります。

一人で事業を行うフリーランスと、複数人のチームで動く中小企業とでは、アプリに求める機能が大きく変わってきます。

この記事では、それぞれの事業規模に合わせた「最適解」を提案します。

フリーランス・個人事業主の方スマホだけで請求書発行から入金確認まで完結できる手軽さ、確定申告ソフトとの連携のスムーズさを重視した選び方を解説します。

中小企業の経営者・経理担当者の方複数人での利用を前提とした承認フロー(ワークフロー)の設定、メンバーごとの権限管理、部門別管理など、組織的な運用に必要な機能の有無を比較します。

あなたのビジネスの「今」と「これから」を見据えて、拡張性やチームでの使いやすさも考慮した、後悔しないアプリ選びを全力でサポートします。

2025年現在、インボイス制度や電子帳簿保存法への対応は必須となりました。

ここでは、無料で始められる人気の請求書アプリを4つ厳選し、機能や料金、特徴を徹底比較したランキング形式でご紹介します。

フリーランス、個人事業主、中小企業のそれぞれの視点から、あなたに最適なアプリを見つける手助けとなるでしょう。

freee 請求書

会計ソフトで絶大なシェアを誇るfreeeが提供する請求書発行サービスです。

会計ソフトとのシームレスな連携が最大の特徴で、請求書発行から入金管理、会計処理までを一気通貫で自動化したい方に最適です。

UI/UXにも定評があり、直感的な操作で誰でも簡単に使いこなせます。

無料プランの範囲と月額料金

freee請求書は、単体での無料プランは提供されていませんが、freee会計の無料お試しプラン内で請求書作成機能を無制限に利用できます。
有料プランに移行することで、より高度な機能やサポートが利用可能になります。

プラン名月額料金(年払い)請求書発行主な特徴
無料お試し0円無制限基本的な請求書・見積書作成機能
スターター1,180円〜無制限確定申告、チャット・メールサポート
スタンダード2,380円〜無制限電話サポート、レポート機能強化

主な機能 見積書から請求書自動作成 PDFメール自動送信

作成した見積書や納品書から、ワンクリックで請求書に変換できます。
これにより、転記ミスを防ぎ、作業時間を大幅に短縮します。
作成した請求書はPDFとして出力し、そのままメールに添付してワンストップで送信可能。
定期的に発生する請求については、自動作成・自動送信の予約機能も備わっています。

回収 入金消込 口座振替 クレジットカード決済

freee会計と連携することで、銀行口座の入金データを自動で取得し、請求書との突合(入金消込)を自動化します。
また、オプションサービスを利用すれば、請求書にクレジットカード決済や口座振替の機能を付加でき、回収率の向上とキャッシュフローの安定化に貢献します。

インボイス制度 電子帳簿保存法への対応

インボイス制度(適格請求書等保存方式)に完全対応しています。
事業者登録番号の設定や、税率ごとの消費税額の記載など、要件を満たした請求書を簡単に作成できます。
また、発行した請求書の控えは電子帳簿保存法の要件に準拠した形でクラウド上に保存されるため、コンプライアンス面でも安心です。

会計連携 仕訳 CSV API

freee会計との連携が最大の強みです。
請求書を発行した時点で売掛金の仕訳が自動で作成され、入金が確認されると消込の仕訳も自動で完了します。手入力によるミスや手間を根本から排除します。
汎用的なCSV形式でのエクスポートや、APIを利用した他システムとの連携も可能です。

セキュリティ 二要素認証 権限 IP制限

金融機関レベルの強固なセキュリティ体制を構築しています。
ログイン時の二要素認証はもちろん、担当者ごとに操作権限を細かく設定したり、特定のIPアドレスからのみアクセスを許可するIP制限機能など、企業の内部統制にも対応できる高度なセキュリティ機能を備えています。

対応アプリ iPhone Androidと使い勝手

iOS(iPhone/iPad)とAndroidの両方に対応したスマートフォンアプリを提供しています。
アプリからでも請求書の作成・発行・ステータス確認が可能で、移動中や外出先でもスピーディに請求業務を行えます。
レスポンシブデザインのWeb版と合わせ、デバイスを選ばない快適な操作性を実現しています。

こんな人におすすめ フリーランス 個人事業主 中小企業

請求書発行だけでなく、その後の会計処理や確定申告まで含めたバックオフィス業務全体を効率化したいすべての事業者におすすめです。
特に、freee会計をすでに利用している、または導入を検討しているフリーランス、個人事業主、中小企業にとっては第一の選択肢となるでしょう。

注意点とデメリット

請求書機能単体での利用を考えた場合、会計機能と一体化しているため、ややオーバースペックに感じる可能性があります。
また、無料プランはあくまで「お試し」の位置づけであり、継続的な利用には有料プランへの移行が前提となります。

マネーフォワード クラウド請求書

マネーフォワード クラウドシリーズの一つで、請求書業務に特化した高機能なアプリです。

豊富なテンプレートや柔軟なカスタマイズ性が特徴で、多様な業種の帳票に対応できます。

シリーズ製品との連携で、バックオフィス全体の最適化を実現します。

無料プランの範囲と月額料金

無料プラン(パーソナルミニ)では、一部機能制限のもとでサービスを試すことができます。
事業規模の拡大に合わせて有料プランへスムーズに移行できる料金体系が魅力です。

プラン名月額料金(年払い)請求書発行主な特徴
パーソナルミニ0円月5通まで基本的な請求書作成、取引先5件まで
パーソナル800円〜無制限確定申告、チャットサポート
ビジネス2,980円〜無制限複数名利用、請求書の承認フロー

主な機能 見積書 納品書 領収書 テンプレート

請求書はもちろん、見積書、納品書、領収書、検収書といった一連の取引書類を作成できます。
デザイン性の高いテンプレートが豊富に用意されており、ロゴや印影を設定して自社オリジナルの帳票を簡単に作成できる点が強みです。

回収 入金消込 振込手数料の可視化 督促再発行

入金ステータスを「未入金」「入金済み」などで管理し、売掛金の管理を効率化します。
入金があった際に、振込手数料を差し引いた金額を登録できるなど、実務に即した機能が充実。
未入金の請求書に対しては、ワンクリックで督促状の作成や再発行が可能です。

インボイス制度 電子帳簿保存法 複数税率 軽減税率

インボイス制度の要件を満たした適格請求書の発行に完全対応。
複数税率(10%と8%)や軽減税率にももちろん対応しており、品目ごとに税率を設定できます。
発行した帳票は電子帳簿保存法の要件に沿ってシステム内に保存されるため、法令遵守の観点からも安心です。

会計連携 マネーフォワード会計 仕訳 CSV API

マネーフォワード クラウド会計・確定申告との連携は非常にスムーズで、請求書作成時に自動で仕訳が作成されます。
他社の会計ソフトを利用している場合でも、仕訳データをCSV形式で出力してインポートすることが可能です。
APIも公開されており、柔軟なシステム連携を実現します。

セキュリティ 二要素認証 権限 IP制限

ログイン時の二要素認証、IPアドレス制限、操作権限の個別設定など、法人利用にも耐えうる高度なセキュリティ機能を搭載しています。
データの暗号化や定期的な脆弱性診断も実施しており、大切な取引情報を安全に管理できます。

対応アプリ iPhone Android

iOSとAndroidに対応した専用アプリが提供されています。
スマートフォンからでも請求書の作成・編集・送信ができ、プッシュ通知で入金状況などを確認することも可能です。
シンプルな操作性で、PCがなくても基本的な業務を完結できます。

おすすめの業種 建設 IT デザイン 広告 コンサル 士業

テンプレートのカスタマイズ性が高いため、源泉徴収が必要なデザイン業やコンサル業、プロジェクト単位で請求を行うIT業、入金予定表が重要な建設業など、特定のフォーマットや項目が必要となる多様な業種におすすめです。

注意点とデメリット

無料プランでは月に5通までしか請求書を発行できないため、取引先が多い事業者にとってはすぐに上限に達してしまう可能性があります。
本格的に利用するには、有料プランへのアップグレードが必須となるでしょう。

弥生 Misoca

会計ソフトの老舗である弥生が提供する、請求書作成に特化したクラウドサービスです。
特にフリーランスや個人事業主といったスモールビジネス層から高い支持を得ています。

「Misoca」というサービス名で親しまれており、シンプルで分かりやすい操作性が魅力です。

無料プランの範囲と月額料金

初年度無償キャンペーンを実施していることが多く、気軽に始めやすいのが特徴です。
無料プランでも月10通まで請求書を作成でき、小規模なビジネスであれば十分に対応可能です。

プラン名月額料金(年払い)請求書発行主な特徴
無料プラン0円月10通まで基本的な請求書作成機能
プラン158,000円/年月15通まで郵送代行5通分無料、ロゴアップロード
プラン10030,000円/年月100通までMisoca回収保証、自動引落

主な機能 見積書から納品書請求書の自動変換 郵送代行

見積書を作成すれば、その内容を引用して納品書や請求書へワンクリックで変換できます。
Misocaの最大の特徴とも言えるのが「郵送代行サービス」です。1通160円(税込)から、作成した請求書を印刷・封入・投函まで代行してくれます。
請求書を紙で送る文化が根強い取引先が多い場合に非常に便利な機能です。

回収 入金管理 督促 テンプレートのカスタマイズ

請求書ごとに入金予定日を設定し、入金状況を管理できます。
また、オプションで「Misoca回収保証」というサービスがあり、取引先の未払いリスクに備えることも可能です。
テンプレートは複数用意されており、自社のロゴや印影を設定してカスタマイズできます。

インボイス制度 電子帳簿保存法 源泉徴収への対応

インボイス制度に対応した適格請求書を簡単に作成できます。
電子帳簿保存法にも対応しており、作成したデータは法令要件を満たす形で保存されます。
フリーランスに嬉しい機能として、源泉徴収税額の自動計算にも対応しており、計算ミスを防ぎます。

会計連携 弥生会計 仕訳 CSV

「弥生会計」や「やよいの青色申告」との連携機能「スマート取引取込」を使えば、Misocaで作成した請求書のデータを会計ソフトに自動で取り込み、仕訳を作成できます。
もちろん、汎用的なCSV形式でのデータ出力も可能です。

セキュリティ 二要素認証 権限管理

安心して利用できるよう、二段階認証や通信の暗号化(SSL/TLS)といった基本的なセキュリティ対策は万全です。
有料プランでは、複数ユーザーで利用する際の権限管理機能も提供されています。

対応アプリ iPhone Android

iOSとAndroidの両方に対応したスマホアプリがあります。
請求書の作成・発行はもちろん、郵送依頼もアプリから簡単に行えます。
移動時間などを有効活用して請求業務を進めたい方に便利です。

フリーランス 個人事業主に向いている理由

月10通まで無料という範囲がスモールビジネスの規模感にマッチしている点、郵送代行サービスが面倒な事務作業を肩代わりしてくれる点、源泉徴収の計算に対応している点など、フリーランスや個人事業主のかゆいところに手が届く機能が充実しているため、多くの支持を集めています。

注意点とデメリット

無料プランの請求書発行枚数は月10通までという制限があります。
また、他社の会計ソフトとのAPI連携は限定的であるため、弥生シリーズ以外の会計ソフトを利用している場合はCSVでの連携が基本となります。

請求ピッパ

「請求ピッパ」は、とにかくシンプルに請求書を作成したいというニーズに応えるサービスです。

余計な機能を削ぎ落とし、請求書作成・PDF発行・メール送信というコアな機能に特化しています。

登録も簡単で、すぐに使い始められる手軽さが魅力です。

無料プランの範囲と月額料金

プラン名月額料金主な機能
フリープラン0円見積書他、総作成数25件まで
総作成数26件以上980円見積書他作成無制限、基本機能

主な機能 請求書作成 PDF出力 メール送信

機能は非常にシンプルです。請求書、見積書、納品書、領収書の作成に対応しており、入力フォームに必要な情報を打ち込むだけで、整ったフォーマットの帳票が完成します。

作成した書類はPDF形式でダウンロードしたり、そのままメールで送信したりすることが可能です。

入金消込 督促 再発行の運用

入金管理や消込、督促といった機能は搭載されていません。
これらの管理は、別途スプレッドシートなどを使って手動で行う必要があります。
あくまで「請求書を作成して送る」という作業に特化したツールと割り切って利用するのが良いでしょう。

インボイス制度 電子帳簿保存法への対応状況

インボイス制度に対応したフォーマットで請求書を作成できます。

適格請求書発行事業者の登録番号を記載する欄も用意されています。ただし、電子帳簿保存法に関しては、発行したPDFデータを自分で法令の要件(検索要件など)を満たす形で保存・管理する必要があります。

会計連携 CSV APIの有無

特定の会計ソフトとの自動連携機能やAPIは提供されていません。

会計処理を行うには、発行した請求書の情報を手動で会計ソフトに入力するか、CSVで出力した売上データを加工してインポートする必要があります。

セキュリティ 権限 二要素認証 IP制限

サービスを利用するための基本的なセキュリティ(通信の暗号化など)は確保されていますが、法人向けの高度なセキュリティ機能(権限設定、IP制限、二要素認証など)は備わっていません。個人での利用がメインとなります。

対応アプリ iPhone Android

他社同様、iOSとAndroidの両方に対応したスマホアプリがあります。
請求書の作成・発行はもちろん、郵送依頼もアプリから簡単に行えます。
移動時間などを有効活用して請求業務を進めたい方に便利です。

また、Webサイトがスマートフォン表示に最適化されているため、ブラウザ経由で問題なく利用できます。
他にも様々な機能を搭載していますので、詳しく知りたい方は下記からご参照ください。

株式会社経営サポートプラスアルファホールディングスの「請求ピッパ」が支払明細書テンプレートを無料で公開 VOIX編集部記者 公開2024-07-02 ニュース

向いているユーザー層と注意点

副業を始めたばかりの方、取引先が数件程度のフリーランス、とにかくコストをかけずに請求書だけ作成できれば良いという方に最適なサービスです。

請求書テンプレートはスマホで無料から使えるアプリ|請求ピッパ

請求書アプリを選ぶ上で、どのサービスが自分のビジネスに最適なのかを見極めることは非常に重要です。

ここでは、人気の「freee 請求書」「マネーフォワード クラウド請求書」「弥生 Misoca」「請求ピッパ」の4つのサービスを、機能、料金、使いやすさといった多角的な視点から徹底的に比較します。

無料プランでできることから、将来的な事業拡大を見据えた有料プランの機能まで、あなたのビジネスに最適な選択をするための情報を提供します。

一目で分かる比較表の見どころ

まずは、各サービスの特徴を一覧で比較してみましょう。
特に注目すべきは「無料プランの範囲」「インボイス制度・電子帳簿保存法への対応度」「会計ソフト連携」の3点です。

この表を見ることで、各アプリの大まかな強みと弱みを瞬時に把握できます。

比較項目freee 請求書マネーフォワード クラウド請求書弥生 Misoca請求ピッパ
月額料金(無料プラン)0円0円0円0円
無料での請求書発行枚数無制限月5件まで月10通まで月25件まで
インボイス制度対応
電子帳簿保存法対応
見積書・納品書・領収書
郵送代行◯(有料)◯(有料)◯(有料)
入金管理・消込◯(会計と連携)◯(会計と連携)
会計ソフト連携freee会計(強力)MFクラウド会計(強力)弥生会計(強力)CSV出力
スマホアプリ◯ (iPhone/Android)◯ (iPhone/Android)◯ (iPhone/Android)◯ (iPhone/Android)

料金 無料プランと有料プランの違いと総コスト

請求書アプリ選びで最も重要な要素の一つが料金です。

無料プランは魅力的ですが、ビジネスの成長に伴い機能制限がボトルネックになることもあります。

ここでは、各サービスの料金体系と、有料プランへの移行で得られるメリットを比較します。

無料プランでは、特に月間の請求書発行枚数や登録できる取引先数に制限が設けられていることが多いです。

マネーフォワードは月5件、や請求ピッパは月25件、Misocaは月10通という制限がある一方、freeeは発行枚数が無制限という大きな強みがあります。
ただし、freeeの無料プランは一部機能が制限されており、本格的な経理業務を行うには有料プランが推奨されます。

有料プランに移行すると、請求書発行枚数の上限が撤廃されたり、複数ユーザーでの利用、承認フロー、より高度な分析機能などが利用可能になります。

月額料金だけでなく、郵送代行や決済連携の手数料といったオプション料金も考慮し、自社の請求業務全体の総コストで比較検討することが賢明な選択です。

機能 見積書 納品書 領収書 テンプレート PDF CSV

請求書作成の核となる書類作成機能もサービスごとに特徴があります。

全てのサービスで見積書、納品書、請求書、領収書といった一連の書類を作成でき、見積書から請求書へ変換する機能も標準搭載されています。

差がつくのはテンプレートのカスタマイズ性です。ロゴや社印(印影)の挿入は基本機能ですが、レイアウトの自由度やカスタム項目の追加のしやすさは、弥生 Misocaやマネーフォワード クラウド請求書に軍配が上がります。

自社のブランディングに合わせた請求書を作成したい場合は、テンプレートの柔軟性を重視して選びましょう。

また、作成した書類の出力形式も重要です。PDFでのダウンロードやメールへの添付送信は全サービスで可能ですが、会計ソフトへの取り込みやデータ分析に利用するCSVエクスポート機能は、プランによって制限される場合がありますので注意が必要です。

請求と回収 入金消込 口座振替 クレジットカード決済

請求書は発行して終わりではありません。その後の入金管理と回収業務こそが重要です。

各アプリは、この回収フェーズを効率化する機能を提供しています。

入金ステータス(未入金、入金済みなど)の管理は基本機能ですが、freeeやマネーフォワードでは、連携する会計ソフトや銀行口座のデータと突き合わせ、自動で入金消込を行う機能が非常に強力です。
これにより、手作業による確認や入力ミスを大幅に削減できます。

さらに、取引先の入金忘れを防ぐための督促メール自動送信機能や、回収率を高めるための決済連携機能も比較ポイントです。

口座振替やクレジットカード決済に対応しているサービスを利用すれば、クライアントの支払い利便性が向上し、キャッシュフローの改善に繋がります。

運用 ワークフロー 承認 部門タグ カスタム項目

個人事業主やフリーランスから、複数人で経理業務を行う中小企業へとステップアップする際には、運用面の機能が重要になります。

例えば、作成した請求書を上長が承認してから送付するといった社内ルールがある場合、ワークフロー(承認フロー)機能が必須です。
この機能は主に有料プランで提供され、内部統制を強化する上で役立ちます。
また、担当者ごとに操作権限を細かく設定できる機能も、複数人での利用には欠かせません。

プロジェクト別や部門別に売上を管理したい場合には、請求書に「タグ」を付けられる機能が便利です。

後からタグで絞り込んで集計・分析ができます。独自の管理項目を追加したい場合は「カスタム項目」機能の有無も確認しましょう。
これらの運用機能は、事業規模が大きくなるほどその価値を発揮します。

法令対応 インボイス制度 複数税率 軽減税率 電子帳簿保存法

2023年10月から開始されたインボイス制度(適格請求書等保存方式)と、改正が続く電子帳簿保存法への対応は、今や請求書アプリ選びの絶対条件です。

今回比較している4サービスは、いずれもこれらの法令に標準対応しています。

インボイス制度対応では、適格請求書発行事業者登録番号の設定や、税率ごとの消費税額を正確に記載した請求書の作成が簡単に行えます。

軽減税率を含む複数税率にももちろん対応しています。

電子帳簿保存法に関しては、作成・送付した請求書データ(電子取引データ)を法令の要件を満たす形で保存する機能が備わっています。
特に、検索要件(取引年月日、取引金額、取引先で検索できること)を確保した上でのデータ保存が可能かどうかは重要なチェックポイントです。

海外取引 多言語 英語表記 円建て ドル建て

海外のクライアントと取引があるフリーランスや企業にとって、外貨対応や多言語対応は必須の機能です。この点ではサービスごとに対応状況が大きく異なります。

freeeやマネーフォワードの一部の有料プランでは、英語表記の請求書作成や、USドルなどの外貨建てでの金額表示に対応しています。

為替レートの自動取得や換算機能があると、さらに便利です。海外取引の可能性がある場合は、これらの機能が搭載されているか、事前に必ず確認しましょう。

弥生 Misocaや請求ピッパは、現時点では主に国内取引を想定した機能が中心となっています。

レポート ダッシュボード KPI 見える化

請求書データは、単なる取引の記録ではなく、経営状況を把握するための貴重な情報源です。

優れた請求書アプリは、蓄積されたデータを活用し、経営の「見える化」をサポートします。

月別の売上推移や取引先別の売上ランキング、入金遅延の状況などをグラフで可視化するダッシュボード機能があると、経営判断が迅速に行えます。

freeeやマネーフォワードは、会計ソフトと一体化しているため、請求データだけでなく経費データも合わせた、より高度な経営分析レポートを作成できるのが強みです。

自社のKPI(重要業績評価指標)を管理したい場合は、レポート機能の充実度を比較検討しましょう。

セキュリティ 二要素認証 権限 IP制限 監査ログ

請求書アプリは、自社および取引先の重要な情報を扱います。
そのため、堅牢なセキュリティ対策が施されているかを確認することは極めて重要です。

ログイン時の不正アクセスを防ぐ「二要素認証(2FA)」は、今や必須のセキュリティ機能と言えます。
また、複数人で利用する場合は、ユーザーごとに「閲覧のみ」「編集可能」といった権限を細かく設定できる機能が不可欠です。

さらに高度なセキュリティを求めるなら、特定のIPアドレスからのみアクセスを許可する「IPアドレス制限」や、いつ・誰が・どのような操作を行ったかを記録する「監査ログ」機能の有無も確認しましょう。
これらの機能は、特に内部統制や情報漏洩対策を重視する中小企業にとって重要な選択基準となります。

サポート 口コミ 評判 導入支援と学習コスト

どれだけ高機能なアプリでも、使いこなせなければ意味がありません。

直感的な操作性(UI/UX)や、困ったときに頼れるサポート体制も重要な比較ポイントです。

サポート体制は、メール、チャット、電話などサービスによって異なります。無料プランではサポートがメールのみに限定されることが多いため、手厚いサポートを希望する場合は有料プランを検討する必要があります。
また、公式ヘルプページやFAQ、使い方を解説した動画コンテンツが充実しているかも確認しましょう。

導入からスムーズに運用を開始できるか、という「学習コスト」も考慮すべき点です。

シンプルさを追求した請求ピッパや弥生 Misocaは学習コストが低い傾向にありますが、多機能なfreeeやマネーフォワードは、全ての機能を使いこなすまでに多少の慣れが必要かもしれません。

実際のユーザーの口コミや評判を参考に、自社のITリテラシーに合ったサービスを選ぶことが、導入後の満足度に繋がります。

請求書テンプレートはスマホで無料から使えるアプリ|請求ピッパ

請求書アプリは数多く存在しますが、ご自身のビジネスの規模や業種によって最適なアプリは異なります。

フリーランスや個人事業主の方と、複数人の従業員を抱える中小企業とでは、アプリに求める機能や優先順位が大きく変わるためです。

この章では、あなたのビジネスにぴったりの請求書アプリを見つけるための具体的な選び方を、事業規模別、業種別に詳しく解説します。

ビジネス規模別のチェックリスト

事業規模によって、請求書アプリに求めるべき機能は明確に異なります。

以下のチェックリストを参考に、ご自身の状況に合ったアプリの要件を整理してみましょう。

チェック項目フリーランス・個人事業主中小企業
コストパフォーマンス無料プランで十分な機能が使えるか、有料でも低価格(月額1,000円前後)かが最重要。初期費用や月額固定費をいかに抑えられるかがポイントです。月額料金だけでなく、機能の豊富さや業務効率化による費用対効果を重視。複数人利用時のID追加料金なども含めたトータルコストで判断します。
操作の簡便性スマホアプリで請求書作成から送付まで完結できる手軽さが求められます。直感的な操作で、マニュアルを読まなくても使えるシンプルさが重要です。経理担当者だけでなく、営業担当者など複数の従業員が利用するため、権限設定の分かりやすさや、承認フローのスムーズさが求められます。
必須機能見積書・請求書の作成、PDF発行、メール送信、インボイス制度対応といった基本機能が中心。確定申告を見据えた会計ソフトとの連携も重要です。基本機能に加え、納品書・領収書の発行、ワークフロー(承認機能)、入金消込の自動化、複数人での権限管理、監査ログなど、内部統制に関わる機能が必要になります。
連携と拡張性freee会計やマネーフォワード クラウド確定申告など、自身が利用する会計ソフトとスムーズに連携できるかが最優先事項です。会計ソフトはもちろん、販売管理システムやCRM(顧客管理システム)とのAPI連携が可能かなど、事業拡大に合わせたシステムの拡張性が重要視されます。
サポート体制チャットやメールでのサポートが中心。FAQやヘルプページが充実していれば、多くの場合問題ありません。導入時の設定支援や、トラブル発生時に迅速に対応してくれる電話サポートなど、手厚いサポート体制が求められる傾向にあります。

業種別のおすすめ 建設 IT デザイン 広告 コンサル 士業

請求業務の特性は業種によっても異なります。

ここでは代表的な業種を例に、それぞれどのような機能が重宝されるのか、どのアプリが向いているのかを解説します。

業種特有のニーズとおすすめ機能相性の良いアプリの例
建設業案件ごとの原価管理や、源泉徴収税の計算が必要なケースが多いです。また、紙でのやり取りが根強く残っているため、請求書の郵送代行サービスは非常に便利です。弥生 Misoca(郵送代行に強み)、マネーフォワード クラウド請求書(プロジェクト単位での管理が可能)
IT・Web制作・デザインプロジェクト単位での請求や、保守契約などの定期的な請求(毎月自動作成)が頻繁に発生します。海外のクライアントとの取引がある場合は、多言語・外貨対応も必須です。freee請求書(API連携が豊富でカスタマイズ性が高い)、マネーフォワード クラウド請求書(定期請求機能が充実)
広告・コンサル・士業稼働時間に応じた請求や、源泉徴収税の計算が頻繁に発生します。品目ごとに源泉徴収の有無を設定できる機能や、レポート機能で収益性を可視化できると便利です。マネーフォワード クラウド請求書(源泉徴収の自動計算やレポート機能が強い)、freee請求書(会計連携で収支管理がスムーズ)

無料アプリと有料プランの使い分け 月額料金の判断基準

多くの請求書アプリは、無料で始められるプランと、機能が豊富な有料プランを用意しています。

どのタイミングで有料プランに切り替えるべきか、その判断基準を明確にしておきましょう。

無料プランで十分なケース

  • 月の請求書発行枚数が5枚以下
  • 取引先の数が少ない(10社未満)
  • 利用者(請求書を作成する人)が自分ひとりだけ
  • まずはインボイス制度に対応した請求書を簡単に作成できれば良い
  • 会計ソフトとの連携は手動でのCSVインポートで問題ない

事業を始めたばかりのフリーランスや、副業で請求書発行が必要な方は、まず無料プランから試してみるのがおすすめです。

有料プランを検討すべきタイミング

  • 請求書の発行枚数が毎月増えてきて、無料プランの上限を超えそう
  • 請求書だけでなく、納品書や領収書も頻繁に作成する必要が出てきた
  • 入金管理や消込作業に時間がかかっており、自動化して本業に集中したい
  • 複数人で請求書業務を分担したい、上長の承認フローを導入したい
  • 会計ソフトとAPIで自動連携させ、仕訳入力を完全に自動化したい
  • 郵送代行やクレジットカード決済機能を利用して、顧客満足度を向上させたい

請求書関連業務に月数時間以上かかっていると感じたら、それは有料プランへの移行を検討するサインです。

月額料金以上の時間的コストを削減できる可能性が高いでしょう。

乗り換えと移行のコツ データ引き継ぎと整備

現在Excelや他のアプリで請求書を管理している場合、新しいアプリへの乗り換えには少し準備が必要です。

スムーズに移行するためのコツと注意点をご紹介します。

移行前の準備:データのクレンジング

乗り換えで最も重要なのが、既存データの整備です。新しいアプリにデータをインポートする前に、以下の作業を行いましょう。

  1. 取引先データのエクスポート:現在利用中のツールから、取引先名、住所、担当者名などのデータをCSV形式で出力します。
  2. データの整理・統一:出力したCSVファイルを開き、「(株)」と「株式会社」の表記ゆれを統一したり、半角・全角を揃えたりします。この地道な作業が、後のデータ検索性や管理のしやすさに直結します
  3. 品目マスタの作成:請求書によく記載する商品やサービス名、単価を一覧にしておくと、インポート後に請求書を素早く作成できます。

移行の基本ステップと注意点

  1. アカウント登録と初期設定:新しいアプリに登録し、自社の事業者情報、ロゴ、銀行口座などを設定します。インボイス制度対応のために、適格請求書発行事業者登録番号の入力も忘れないようにしましょう。
  2. マスタデータのインポート:準備しておいた取引先データと品目マスタのCSVファイルを、アプリの指示に従ってインポートします。
  3. テンプレートのカスタマイズ:請求書のテンプレートに自社のロゴや社印を設定し、レイアウトを整えます。
  4. テスト発行:本格運用前に、いくつかの取引先に対してテストで請求書を作成・発行し、表示や計算に問題がないか最終確認します。
  5. 本格運用開始:問題がなければ、本格的に新しいアプリでの運用を開始します。

注意点として、乗り換えのタイミングは月末月初などの繁忙期を避け、月の半ばなど余裕のある時期を選ぶのがおすすめです。
また、移行後も旧データは電子帳簿保存法の要件に従い、定められた期間は必ず保管するようにしてください。

請求書テンプレートはスマホで無料から使えるアプリ|請求ピッパ

請求書アプリを選んだら、次はいよいよ初期設定と日々の運用です。

この章では、アプリをスムーズに使い始めるための設定手順から、業務を劇的に効率化する基本操作までを具体的に解説します。

クラウドサービスとスマホアプリを賢く使い分けることで、いつでもどこでも請求業務を進められるようになります。

事業者情報 事業者登録番号 振込先の設定

最初に設定すべきは、請求書に記載される自社の基本情報です。
これらの情報が不正確だと取引先に迷惑をかけ、入金が遅れる原因にもなります。
特にインボイス制度に対応するためには、「適格請求書発行事業者の登録番号」の入力が必須です。

一度設定すれば、以降の請求書すべてに自動で反映されるため、最初に間違いなく登録しましょう。

設定項目主な内容と注意点
事業者情報事業者名(屋号)、代表者名、住所、電話番号などを正確に入力します。個人事業主の場合は屋号と氏名の両方を記載するのが一般的です。
登録番号税務署から通知された「T」から始まる13桁の適格請求書発行事業者の登録番号を設定します。この番号がないと、適格請求書(インボイス)として認められません。
振込先情報請求書の代金を振り込んでもらう金融機関の情報を設定します。銀行名、支店名、口座種別(普通・当座)、口座番号、口座名義(カナ)を正確に入力してください。

テンプレート ロゴ 印影 カスタム項目の設定

請求書は会社の顔とも言える書類です。テンプレートやロゴを設定し、プロフェッショナルな印象を与えましょう。

多くのアプリでは、デザイン性の高いテンプレートが複数用意されており、自社のブランドイメージに合わせて選択できます。

  • ロゴの設定: 会社のロゴ画像をアップロードし、請求書のヘッダーなどに表示させます。対応ファイル形式(JPEG, PNGなど)を確認して設定しましょう。
  • 印影の設定: 会社の角印などの印影データを登録しておくと、PDFで請求書を発行する際に自動で押印された状態になります。電子印鑑を利用することで、印刷して押印・郵送する手間を削減できます。
  • テンプレートの選択とカスタマイズ: 業種や取引先の雰囲気に合わせて、請求書のレイアウトやカラーを選択します。フォントサイズや表示項目の調整ができるアプリもあります。
  • カスタム項目の追加: 請求書に「担当者名」や「プロジェクトコード」など、独自の管理項目を追加したい場合に利用します。後々の集計や管理がしやすくなる便利な機能です。

見積書から納品書請求書の自動作成とメール自動送信

請求書アプリの最も強力な機能の一つが、書類作成の連動です。

一度作成した見積書の情報を元に、納品書や請求書をワンクリックで変換・作成できます。
これにより、手作業による転記ミスをゼロにし、書類作成にかかる時間を劇的に短縮します。

一連の業務フローは以下の通りです。

  1. 見積書作成: 取引内容を元に見積書を作成します。
  2. 納品書へ変換: 見積もりが受注されたら、そのデータを流用して納品書を作成します。数量や内容の微調整も可能です。
  3. 請求書へ変換: 納品が完了したら、納品書のデータを元に請求書を作成します。支払期日などを設定し、発行します。

さらに、作成した請求書(PDF)をそのままメールで送信できる機能も便利です。

件名や本文のテンプレートを保存しておけば、毎回文章を考える必要がありません。

送信予約機能を活用すれば、指定した日時に自動で送ることも可能です。

入金消込と督促スケジュールの自動化

請求書を発行した後の入金管理は、キャッシュフローを維持するために非常に重要です。

請求書アプリは、この回収業務も自動化でサポートします。

  • 入金消込の自動化: 銀行口座とAPI連携することで、入金データを自動で取得し、どの請求に対する入金かを自動で判定・消込します。手作業での照合が不要になり、消込漏れやミスを防ぎ、経理担当者の負担を大幅に軽減します。
  • 督促の自動化: 支払期日を過ぎた請求書を自動で検出し、設定したスケジュール(例:期日3日後にリマインド、7日後に督促)で取引先に自動でメールを送信します。これにより、感情的な負担なく、体系的に未入金管理を行え、回収率の向上が期待できます。

承認フローの設計 権限設定 部門タグ運用

複数人で請求業務を行う中小企業では、内部統制や業務の見える化が課題となります。

多くの有料プランでは、これらの課題を解決する機能が搭載されています。

  • 承認フロー(ワークフロー): 「担当者が請求書を作成 → 上長が内容を確認して承認 → 経理担当者が発行」といった社内ルールをシステム上で設定できます。承認されるまで請求書が送信されないように制御できるため、誤った内容での請求を防ぎ、内部統制を強化できます。
  • 権限設定: ユーザーごとに「閲覧のみ」「作成・編集」「承認・発行」「管理者」といった権限を細かく設定できます。アルバイトや業務委託のスタッフには必要な機能だけを使わせるなど、セキュリティレベルを高めることができます。
  • 部門タグ・プロジェクトタグ: 請求書ごとに「営業一部」や「〇〇プロジェクト」といったタグを付与できます。これにより、部門別やプロジェクト別の売上を簡単に集計・分析でき、経営判断に役立つデータを得られます。

書類保存とバックアップ 電子帳簿保存法の実務ポイント

作成した請求書や受け取った請求書は、法律で定められた期間保存する義務があります。

クラウド型の請求書アプリを利用すれば、データは自動でクラウド上に保存・バックアップされるため、PCの故障や災害によるデータ紛失のリスクを大幅に低減できます。

また、電子帳簿保存法への対応も重要なポイントです。

多くのアプリは、以下の要件を満たすように設計されています。

電子帳簿保存法の要件アプリでの対応内容
真実性の確保発行した請求書の訂正・削除履歴がシステム上に記録されたり、タイムスタンプが付与されたりすることで、データの改ざんがされていないことを担保します。
可視性の確保「取引年月日」「取引金額」「取引先」といった主要な項目で検索できる機能を備えています。税務調査などで求められた際に、速やかに対象の書類を提示できます。

アプリを利用することで、ユーザーは複雑な法令要件を意識することなく、日々の業務を行うだけで自然と法対応が完了する点が大きなメリットです。

スマホでの操作 iPhone Androidの違い

多くの請求書アプリは、iPhoneとAndroidの両方に対応したスマホアプリを提供しています。
これにより、外出先や移動中でも請求業務が可能になります。

スマホアプリで主にできることは以下の通りです。

  • 請求書・見積書の作成と発行
  • 請求ステータス(未入金、入金済みなど)の確認
  • ダッシュボードでの売上状況の把握
  • 経費精算のためのレシート撮影・アップロード(会計ソフト連携時)

iPhoneとAndroidで機能的な大きな差はほとんどありませんが、UI(画面デザイン)や操作性に若干の違いが見られることがあります。

基本的には、初期設定やテンプレートのカスタマイズといった複雑な作業はPCのブラウザ版で行い、日々の発行やステータス確認といった手軽な操作はスマホアプリで行う、という使い分けが最も効率的です。

請求書テンプレートはスマホで無料から使えるアプリ|請求ピッパ

請求書アプリを無料で利用するにあたり、多くの方が抱く疑問や不安について、Q&A形式で詳しく解説します。無料プランでどこまでできるのか、法制度への対応は万全か、将来的な乗り換えはスムーズかなど、アプリ選びの前に知っておきたいポイントをまとめました。

無料プランでの発行枚数機能制限と商用利用の可否

多くの請求書アプリでは、無料プランでも商用利用が可能です。ただし、機能や作成できる書類の枚数に制限が設けられていることが一般的です。主要なアプリの無料プランにおける主な制限を比較してみましょう。

サービス名月間請求書発行枚数主な機能制限備考
freee 請求書無制限一部のテンプレート利用不可、会計連携機能の制限freee会計との連携を前提とすると機能が拡張される
マネーフォワード クラウド請求書月5通まで郵送代行不可、売掛金管理機能の制限請求書以外の書類(見積書・納品書など)も枚数に含まれる
弥生 Misoca月10通まで請求書の自動作成予約不可、一部テンプレート利用不可初年度は有料プランを無料で利用できるキャンペーンあり
請求ピッパ月25通まで複数担当者での管理不可、会計連携機能なしシンプルな請求書作成に特化

個人事業主やフリーランスの方で、毎月の請求書発行数が少ない場合は無料プランでも十分に対応可能です。

取引先が増えたり、より高度な管理機能(入金消込の自動化、会計ソフトとの完全連携など)が必要になったりしたタイミングで、有料プランへの移行を検討するのがおすすめです。

インボイス制度の適格請求書要件への対応

はい、この記事で紹介している主要な無料請求書アプリは、すべてインボイス制度(適格請求書等保存方式)に対応しています。

適格請求書として認められるためには、以下の項目を請求書に記載する必要があります。

  • 適格請求書発行事業者の氏名または名称および登録番号
  • 取引年月日
  • 取引内容(軽減税率の対象品目である旨)
  • 税率ごとに区分して合計した対価の額(税抜きまたは税込み)および適用税率
  • 税率ごとに区分した消費税額等
  • 書類の交付を受ける事業者の氏名または名称

これらのアプリでは、事業者情報設定画面で「適格請求書発行事業者の登録番号」を一度登録しておけば、請求書作成時に必要な項目が自動で記載されたフォーマットを利用できます。

手作業で記載漏れが発生するリスクを大幅に減らせるため、安心してインボイス制度に対応した請求書を発行できます。

電子帳簿保存法のタイムスタンプ改ざん防止の扱い

電子帳簿保存法では、電子データで授受した書類を保存する際に「真実性の確保」と「可視性の確保」が求められます。

「真実性の確保」の要件の一つにタイムスタンプの付与がありますが、多くのクラウド型請求書アプリでは、ユーザーが個別にタイムスタンプを付与する必要はありません

これは、クラウドサービス上で書類の訂正や削除の履歴がすべて記録・確認できるシステムを利用している場合、タイムスタンプの付与要件が免除されるためです。

freeeやマネーフォワードなどの主要アプリは、この「訂正・削除履歴の保存」に対応しているため、電子帳簿保存法の要件を満たした形で安全に請求書データを保存できます。

また、「可視性の確保」で求められる「取引年月日・取引金額・取引先」での検索機能も、ほとんどのアプリに標準で搭載されています。

アプリを利用することで、法改正への対応もスムーズに行えるのが大きなメリットです。

決済連携の手数料 口座振替 クレジットカード

一部の請求書アプリでは、作成した請求書にオンライン決済機能を連携させることができます。これにより、取引先は請求書を受け取ってすぐにクレジットカード決済や口座振替で支払いができるようになり、入金サイクルを早める効果が期待できます。

ただし、決済連携機能は有料プランのオプションであることがほとんどです。また、利用する際には決済ごとに手数料が発生します。手数料の相場は以下の通りです。

  • クレジットカード決済:決済金額の3.0% 〜 3.5%程度
  • 口座振替:1件あたり100円 〜 300円程度

手数料は利用するアプリや決済代行会社によって異なります。導入を検討する際は、自社の取引金額や件数を考慮し、手数料が収益を圧迫しないか事前にシミュレーションすることが重要です。詳細は各サービスの公式サイトで必ず確認してください。

会計連携 仕訳の自動化と弥生会計やマネーフォワードとの連携

請求書アプリと会計ソフトを連携させると、請求書発行時に売掛金の仕訳が自動で作成されたり、入金があった際に消込の仕訳が自動生成されたりするため、経理業務を大幅に効率化できます。

連携の可否はプランによって異なり、無料プランでは機能が制限されているか、同シリーズの会計ソフトとの連携に限定される場合が多いです。

  • freee 請求書:freee会計とシームレスに連携。請求書作成から会計処理、入金管理まで一気通貫で管理可能。
  • マネーフォワード クラウド請求書:マネーフォワード クラウド会計・確定申告と強力に連携。請求データが自動で仕訳に反映される。
  • 弥生 Misoca:弥生会計や弥生会計 オンライン、やよいの青色申告 オンラインと連携。仕訳データを簡単に取り込める。

もし利用したい会計ソフトが別シリーズのものであっても、多くの請求書アプリには請求データをCSV形式で出力する機能があります。このCSVデータを会計ソフト側で取り込むことで、手入力の手間を省くことが可能です。

データのエクスポート CSV PDFと保管期間

作成した請求書は、いつでもPDF形式でダウンロードして保存・印刷することが可能です。また、請求書の一覧や売上データなどをCSV形式でエクスポートできる機能も多くのアプリに搭載されており、データ分析や他のソフトへの移行時に役立ちます。

注意点として、無料プランの場合、データの保管期間に制限が設けられているサービスがあります。一方で、有料プランではサービスを契約している限り半永久的にデータが保管されるのが一般的です。

法律上、請求書などの帳簿書類は、法人の場合は原則7年間、個人事業主の場合は原則5年間(または7年間)の保存が義務付けられています。アプリの保管期間と法的な保存義務期間を照らし合わせ、必要であれば定期的にデータをエクスポートして、別途バックアップを取っておくことをお勧めします。

解約と乗り換え時の注意点とデータ引き出し

事業の拡大などに伴い、利用する請求書アプリを乗り換える可能性も考慮しておく必要があります。その際に最も重要なのが、データの引き継ぎです。

乗り換えをスムーズに行うための注意点は以下の通りです。

  1. 解約前に全データをエクスポートする: 多くのサービスでは、解約手続きが完了するとアカウントにログインできなくなり、過去のデータに一切アクセスできなくなります。必ず解約前に、必要な請求データ(PDF)と顧客情報や品目情報などのマスターデータ(CSV)をすべてダウンロードしておきましょう。
  2. CSVデータの互換性を確認する: 乗り換え先のアプリに、現在利用中のアプリからエクスポートしたCSVデータをインポートできるか確認しましょう。項目名などを合わせるために、多少のデータ加工作業が必要になる場合があります。
  3. 取引先への事前連絡: 請求書のフォーマットや送付元のメールアドレスが変わる場合は、混乱を避けるために事前に取引先へ連絡しておくと親切です。

将来的な乗り換えの可能性も視野に入れ、データのエクスポート機能が充実しているアプリを選んでおくと、いざという時に安心です。

この記事では、無料のおすすめ請求書アプリ「freee」「マネーフォワード」「弥生 Misoca」「請求ピッパ」を徹底比較しました。

結論として、最適なアプリは事業規模や会計ソフト連携の有無で異なります。

フリーランスや個人事業主にはシンプルな請求ピッパ、弥生 Misoca、豊富な機能や拡張性を求める中小企業にはfreeeやマネーフォワードが最適解です。

インボイス制度や電子帳簿保存法への対応も重要です。

まずは無料プランで試し、自社の業務効率化に繋がるアプリを選びましょう。

請求書テンプレートはスマホで無料から使えるアプリ|請求ピッパ