初めてでも失敗しない納品書 ソフト おすすめ|無料で試せるfreee・マネーフォワード・請求ピッパの選び方|中小企業・個人事業主向け

「納品書作成を効率化したいけど、どのソフトを選べばいいか分からない…」そんなお悩みはありませんか?

本記事では、初めての方でも失敗しない納品書ソフトの選び方を解説します。

結論として、会計まで任せたいならfreee、機能性重視ならマネーフォワード、シンプルさなら請求ピッパがおすすめです。

無料で試せる人気3社の特徴を比較し、インボイス制度対応や業務効率化を実現する、あなたに最適なソフトの見つけ方が分かります。

納品書ソフトとは、納品書をはじめ、請求書や見積書といった取引に不可欠な帳票を、クラウド上で簡単かつ効率的に作成・管理・送付できるツールです。

これまで多くの中小企業や個人事業主の方が利用してきたExcel(エクセル)での作成方法と比べ、業務効率を飛躍的に向上させる様々なメリットがあります。

特に、2023年10月から始まったインボイス制度や、改正が続く電子帳簿保存法への対応は、Excelでの手作業管理では限界が見え始めています。

納品書ソフトを導入することで、こうした法改正にもスムーズに対応し、経理業務全体の負担を大幅に軽減できます。

まずは、Excel作成との違いを具体的に見ていきましょう。

比較項目Excel(エクセル)納品書ソフト
作成の手間テンプレートを自作または探す必要がある。毎回手入力する項目が多い。テンプレートが豊富。顧客情報や品目を登録すれば自動入力される。
計算・入力ミス計算式の間違いや手入力による金額の打ち間違いが起こりやすい。数量と単価を入力すれば、金額や消費税は自動計算されるためミスが起こりにくい。
法改正への対応インボイス制度などの要件に合わせて、自力でテンプレートを修正する必要がある。運営会社が法改正に合わせて自動でアップデートしてくれるため安心。
書類の管理ファイルがPC内に散在しがち。過去の書類を探すのに時間がかかる。クラウド上で一元管理。取引先や案件ごとに整理され、検索も簡単。
送付方法PDF化してメール添付、または印刷して郵送する手間がかかる。メール送付やPDF発行がワンクリック。郵送代行サービスがあるソフトも。
関連書類との連携見積書や請求書は別ファイルで作成・管理するため、転記ミスが発生しやすい。作成した納品書から請求書をワンクリックで作成可能。転記ミスがない。

このように、納品書ソフトは単に書類を作成するだけでなく、経理業務全体を効率化し、ミスを減らすための強力なパートナーとなります。

以下で、具体的な導入メリットを4つのポイントに分けて詳しく解説します。

メリット1 納品書作成の手間と時間を大幅に削減

納品書ソフト最大のメリットは、作成業務の圧倒的な効率化です。

Excelでは、宛名、日付、品名、数量、金額などを毎回手入力する必要がありますが、納品書ソフトならその手間がほとんどかかりません。

例えば、一度取引先情報や商品・サービス情報を登録しておけば、次回からはリストから選択するだけで自動的に入力されます。
また、過去に作成した納品書を複製して日付や品目を少し変更するだけで、新しい納品書をすぐに作成することも可能です。

毎月発生する定型的な作業時間を劇的に短縮し、より付加価値の高いコア業務に集中できるようになります。

メリット2 記入ミスや送付漏れなどのヒューマンエラーを防ぐ

手作業による経理業務には、ヒューマンエラーがつきものです。

金額の計算ミス、消費税率の適用間違い、請求先や日付の誤記などは、取引先からの信頼を損なう原因になりかねません。

納品書ソフトは、金額や消費税の自動計算機能により、計算ミスを根本からなくします。
また、必須項目の入力漏れがあればアラートで知らせてくれる機能や、作成した書類の送付状況(未送付・送付済みなど)を一覧で管理できる機能も備わっています。
これにより、「うっかりミス」による手戻りや、請求漏れ・送付漏れといった重大なトラブルを未然に防ぐことができ、業務の正確性が格段に向上します。

メリット3 インボイス制度や電子帳簿保存法に対応しやすい

近年、事業者が対応すべき法制度は複雑化しています。
特に「インボイス制度(適格請求書等保存方式)」と「電子帳簿保存法」は、すべての事業者にとって重要なテーマです。

インボイス制度に対応した納品書や請求書を発行するには、登録番号や適用税率、税率ごとの消費税額など、定められた項目を正確に記載する必要があります。

納品書ソフトは、これらの要件を満たしたテンプレートを標準で用意しており、法改正があっても自動でアップデートされるため、専門知識がなくても安心して対応できます。
また、電子帳簿保存法の要件を満たす形でデータを保存できるため、ペーパーレス化を推進しながら、コンプライアンスを遵守した事業運営が可能になります。

メリット4 請求書や見積書など関連書類も一元管理できる

事業活動では、見積書に始まり、納品書、請求書、領収書と、一連の流れで複数の書類が発行されます。

Excelで管理していると、これらのファイルがバラバラに保存され、案件ごとの進捗管理が煩雑になりがちです。

多くの納品書ソフトでは、これらの関連書類をすべて同じプラットフォーム上で作成・管理できます。

例えば、作成した見積書の内容を引用して納品書を作成し、さらにその納品書から請求書を作成するといった連携が可能です。

ワンクリックで書類を変換できるため、転記の手間やミスがなくなり、取引全体の流れをスムーズに把握できます。
これにより、書類管理のストレスから解放され、経営状況の可視化にも繋がります。

納品書ソフトは数多く存在し、どれを選べば良いか迷ってしまう方も多いでしょう。
特に初めて導入する場合、自社の業務に合わないソフトを選んでしまうと、かえって手間が増えることにもなりかねません。
そこで、ここでは納品書ソフト選びで失敗しないために押さえておくべき5つの重要なポイントを詳しく解説します。

無料トライアルなどを活用し、これらのポイントを実際に確認しながら比較検討することが成功の鍵です。

ポイント1 操作画面が直感的で使いやすいか

納品書ソフトは、経理担当者だけでなく、営業担当者など様々な立場の人が使う可能性があります。
そのため、ITや経理の専門知識がなくても、誰でも直感的に操作できる分かりやすい画面設計(UI/UX)であることが非常に重要です。

毎日使うツールだからこそ、操作性が悪いとストレスが溜まり、業務効率の低下に繋がります。

無料プランやトライアル期間を利用して、以下の点を確認してみましょう。

  • メニューの構成が分かりやすく、目的の機能にすぐたどり着けるか
  • 入力フォームがシンプルで、どこに何を入力すれば良いか一目でわかるか
  • 納品書を作成するまでのステップが少なく、簡単か
  • スマートフォンやタブレットなど、パソコン以外のデバイスでも快適に操作できるか

実際にいくつかのソフトを触ってみて、ご自身が「これなら迷わず使えそうだ」と感じるものを選ぶことをおすすめします。

ポイント2 料金プランは事業規模に合っているか

納品書ソフトの料金プランは、無料のものから高機能な有料プランまで様々です。

自社の事業規模や納品書の発行枚数、利用するユーザー数に見合ったコストのプランを選ぶことが、継続的に活用していくための重要なポイントです。

料金プランを比較する際は、月額料金だけでなく、以下の点も必ず確認しましょう。

確認項目詳細
無料プランの制限無料プランで利用できる機能、作成できる帳票の枚数、登録できる取引先数などに制限がないか確認します。まずは無料で試してみて、機能が不足するようであれば有料プランへの移行を検討しましょう。
有料プランの体系月額固定制か、発行枚数に応じた従量課金制かなどを確認します。事業の成長に合わせてプランを柔軟に変更(アップグレード・ダウングレード)できるかも重要です。
初期費用・オプション料金月額料金以外に、導入時の初期費用や、郵送代行・サポートなどのオプション機能に追加料金が発生しないかを確認します。

最初は無料プランや最も安価なプランから始め、事業の拡大に合わせてプランを見直していくのが賢い使い方です。

ポイント3 必要な機能が揃っているか(帳票種類・郵送代行など)

「納品書が作れれば良い」と安易に考えず、自社の業務フロー全体を効率化するために必要な機能が搭載されているかを事前にリストアップして確認しましょう。

ソフト導入後に「あの機能がなかった」と後悔することを防げます。

特に確認しておきたい主な機能は以下の通りです。

  • 対応帳票の種類:納品書以外に、見積書、請求書、領収書、発注書など、自社で必要となる帳票を作成できるか。また、見積書から納品書、納品書から請求書へとワンクリックで変換できる機能があると非常に便利です。
  • インボイス制度・電子帳簿保存法への対応:適格請求書発行事業者の登録番号の記載や税率ごとの金額表示など、インボイス制度の要件を満たした帳票が作成できるかは必須の確認項目です。また、電子帳簿保存法の要件に沿ったデータ保存が可能かも重要になります。
  • テンプレートのカスタマイズ性:会社のロゴや社印(角印)の画像を帳票に挿入できるか、レイアウトを自由に編集できるかなどを確認します。オリジナルのフォーマットに近い形で作成できると、取引先にも安心感を与えられます。
  • 送付機能:作成した納品書をPDFでダウンロードできるだけでなく、ソフト上から直接メールで送付したり、郵送を代行してくれたりする機能があると、送付作業の手間を大幅に削減できます。
  • 入金管理機能:作成した請求書に対して、入金があったかどうかを管理(消込)できる機能があると、売掛金の管理が格段に楽になります。

ポイント4 会計ソフトなど外部ツールと連携できるか

もし既に会計ソフトや販売管理システムなどを利用している場合、納品書ソフトがそれらの外部ツールと連携できるかは、業務効率を飛躍的に向上させるための非常に重要なポイントです。

データが連携されることで、二重入力の手間や入力ミスを防ぎ、経理業務全体を自動化できます。

特に以下のようなツールとの連携はチェックしておきましょう。

  • 会計ソフトとの連携:freee会計、マネーフォワード クラウド会計、弥生会計など、主要な会計ソフトと連携できるかを確認します。連携できれば、納品書や請求書の情報をもとにした売上仕訳が自動で作成され、確定申告の作業が大幅に簡略化されます。
  • 銀行口座・クレジットカードとの連携:金融機関のデータと連携することで、入金情報を自動で取得し、請求書との突合(消込作業)を効率化できます。
  • ECサイト・POSレジとの連携:ネットショップや店舗の売上データを自動で取り込み、納品書や請求書を自動作成できるソフトもあります。

現在利用しているツール、将来的に導入を検討しているツールとの連携性を視野に入れてソフトを選ぶことが、長期的な視点での業務効率化に繋がります。

ポイント5 サポート体制は充実しているか

初めてソフトを導入する際には、操作方法で不明な点が出てきたり、思わぬトラブルが発生したりすることもあります。
また、インボイス制度のような法改正への対応で疑問が生じることもあるでしょう。
そんな時に、迅速で丁寧なサポートを受けられるかどうかは、安心してソフトを使い続けるために不可欠です。

サポート体制を比較する際は、以下の点を確認してください。

確認項目詳細
問い合わせ方法メール、チャット、電話など、どのような問い合わせ手段が用意されているか。緊急時にすぐに相談したい場合は、電話サポートの有無が重要になります。
対応時間サポートの対応時間は平日日中のみか、土日祝日や夜間も対応しているかを確認します。
サポートの対象プラン無料プランでもサポートを受けられるのか、それとも有料プラン限定のサービスなのかを確認します。導入初期のサポートが手厚いプランがあるかもチェックしましょう。
オンラインヘルプの充実度マニュアルやFAQ(よくある質問)、使い方を解説した動画コンテンツなどが充実していれば、問い合わせをせずとも自己解決できる場面が増えます。

特に経理業務に不慣れな方や、ITツールの操作に不安がある方は、サポート体制が手厚いソフトを選ぶと安心です。

納品書ソフトは数多く存在しますが、ここでは特に知名度が高く、多くの個人事業主や中小企業に選ばれている3つのソフトを厳選してご紹介します。
いずれも無料で試せるプランや期間が用意されているため、まずは実際に操作感を確かめてから本格導入を決められるのが魅力です。
それぞれの特徴を理解し、あなたの事業に最適なソフトを見つけましょう。

freee会計(フリー)の特徴とおすすめな人

freee会計は、会計ソフトの国内シェアトップクラスを誇るサービスです。
その最大の特徴は、請求書や納品書の作成から会計帳簿への記帳、さらには確定申告まで、経理業務全体をシームレスに一元管理できる点にあります。
簿記の知識がなくても、銀行口座やクレジットカードを連携すれば、入出金データを自動で取り込み、AIが勘定科目を推測して仕訳を行ってくれます。

納品書を作成すると、その内容を元にワンクリックで請求書に変換でき、発行した請求書の入金管理までfreee上で完結します。
経理業務全体を効率化したい、バックオフィス業務にかかる時間を根本から削減したいと考えている個人事業主やフリーランス、設立間もない法人に特におすすめです。
直感的なインターフェースで、経理初心者でも安心して利用を開始できます。

freeeの無料プランでできること

freee会計には、完全無料のプランは現在提供されていませんが、有料プランの機能を30日間無料で試せる「お試し期間」が用意されています。
この期間中は、納品書・見積書・請求書の作成はもちろん、レポート機能や入金管理、確定申告書類の作成など、ほぼ全ての機能を制限なく利用できます。

実際に一連の経理業務を体験し、自社の業務フローに合うかどうかをじっくり判断できるのが大きなメリットです。

無料期間終了後は、自動で課金されることはなく、有料プランに移行するかどうかを選択できます。

freeeのメリットと注意点

freee会計のメリットは、納品書作成から会計処理、確定申告までが一気通貫で完結する点です。
書類作成のたびに転記したり、別のソフトを立ち上げたりする必要がなく、ヒューマンエラーの削減と大幅な時間短縮につながります。
また、スマートフォンアプリの機能も充実しており、外出先からでも請求書の作成や入金確認が可能です。

一方、注意点としては、会計機能がメインであるため、単に納品書や請求書を作成したいだけの方にはオーバースペックに感じられる可能性があります。
また、独自のUIを採用しているため、従来の会計ソフトに慣れている方や簿記の知識が豊富な方からは、かえって使いにくいという声も聞かれます。
まずは無料お試し期間を活用し、操作性をしっかり確認することが重要です。

マネーフォワード クラウド請求書の特徴とおすすめな人

マネーフォワード クラウド請求書は、同じく大手会計ソフトメーカーが提供する帳票作成ソフトです。

freeeが「会計」を軸にしているのに対し、こちらは「請求業務」に特化しつつ、同社の他サービス(会計、経費、給与など)と柔軟に連携できるのが特徴です。

納品書、請求書、見積書、領収書など、作成できる帳票の種類が豊富で、デザインテンプレートも多数用意されています。

事業の成長に合わせて必要な機能を段階的に追加していきたい中小企業や、すでに他の会計ソフトを利用しているが請求業務だけを効率化したい個人事業主におすすめです。

郵送代行や売掛金の早期入金サービス(ファクタリング)など、請求業務をサポートするオプションサービスが充実している点も魅力の一つです。

マネーフォワードの無料プランでできること

マネーフォワード クラウド請求書にも完全無料のプランはありませんが、有料の「パーソナルプラン」を1ヶ月間無料で試せるトライアル期間が設けられています。
この期間中は、月間の請求書作成枚数や取引先登録数に制限なく、納品書や見積書を含む全ての帳票作成機能を試すことができます。
また、作成した帳票データを「マネーフォワード クラウド会計・確定申告」へ連携させる仕訳連携機能も体験可能です。

自社で利用中のツールとの連携性や、豊富な機能の使い勝手を確認するのに十分な期間と言えるでしょう。

マネーフォワードのメリットと注意点

最大のメリットは、機能の豊富さとカスタマイズ性の高さです。
帳票のテンプレートデザインを細かく設定できたり、API連携によって外部の販売管理システムやSFA(営業支援ツール)とデータを同期させたりと、企業の独自の業務フローに合わせた運用が可能です。
インボイス制度や電子帳簿保存法への対応も万全で、法改正にも迅速に対応してくれる安心感があります。

注意点としては、多機能であるがゆえに、初めて利用する方には設定項目が多く、少し複雑に感じられる場合があります。
また、請求書作成機能単体で見るとfreeeより専門的ですが、会計まで含めたシームレスな連携感はfreeeに軍配が上がるという意見もあります。
どの業務を最も効率化したいのかを明確にした上で選択することが大切です。

請求ピッパの特徴とおすすめな人

「請求ピッパ」は、インボイスや電子帳簿保存法に対応した支払明細書をスマートフォンで簡単に作成できるサービスです。
クラウドベースで、どこからでもアクセス可能であり、PDF形式で請求書を送信することができます。

Googleアカウントを利用して簡単に始められ、少ないクリックで請求書を作成できます。

総書類数が25枚まで無料で利用可能です。

「会計ソフトを導入するほどではない」「とにかく手軽に、コストをかけずにインボイス制度に対応したキレイな納品書を作りたい」と考えているフリーランスや個人事業主、副業で帳票発行が必要になった方に最適なツールです。

複雑な設定は一切なく、誰でも直感的に操作できる分かりやすさが支持されています。

請求ピッパの無料プランでできること

請求ピッパは、総書類数が25枚まで無料で利用可能です。
また、インボイス制度(適格請求書等保存方式)に対応したフォーマットで帳票を作成できます。
作成した書類はPDFとしてダウンロードしたり、メールで送付したりすることが可能です。ロゴの登録や印影のアップロードにも対応しており、オリジナルの帳票を手軽に作成できます。

請求ピッパのメリットと注意点

「請求ピッパ」は「インボイス」「電子帳簿保存法」「源泉徴収の計算」に対応し、スマートフォンからでも簡単に請求書を作成できるサービスです。パソコンやタブレットのみならず、スマートフォンから操作しやすいユーザインタフェースを採用し、利便性の高さを追求しました。クラウドサービスであり、どこからでもアクセスおよび請求書の作成が可能です。また、スマートフォンでも取引先へ請求書をPDF形式で送付できます。

その反面、注意点として、会計ソフトとの自動連携機能はありません

【一覧表】おすすめ納品書ソフトの料金と機能を比較

ここまでご紹介した3つのソフトの主な特徴を一覧表にまとめました。

各ソフトの強みや違いを比較し、あなたの事業フェーズや目的に最も合ったソフト選びの参考にしてください。

比較項目freee会計マネーフォワード クラウド請求書請求ピッパ
料金プラン(無料)30日間の無料お試し1ヶ月間の無料トライアル総書類数が25枚まで無料で利用可能
主な機能納品書・請求書・見積書作成、会計帳簿、確定申告、入金管理納品書・請求書・見積書・領収書作成、郵送代行、売掛金管理納品書・請求書・見積書作成、PDF発行、メール送付
インボイス制度対応
会計ソフト連携一体型(自動連携)同社サービスと強力に連携×(手動入力が必要)
スマホアプリ◯(機能豊富)
おすすめな人経理初心者、個人事業主、会計業務まで一元化したい方中小企業、機能のカスタマイズ性を重視する方、他ツールと連携したい方フリーランス、副業、とにかくシンプルに使いたい方
請求書テンプレートはスマホで無料から使えるアプリ|請求ピッパ

ここまでfreee会計、マネーフォワード クラウド請求書、請求ピッパという3つの代表的な納品書ソフトを比較してきました。

それぞれに魅力的な特徴がありますが、機能や料金プランが多様なため、「結局、自分にはどれが最適なの?」と迷ってしまう方も少なくないでしょう。

この章では、あなたの事業規模や業務スタイル、そして将来の展望に合わせて、最適な一社を選ぶための具体的な指針を解説します。

ご自身の状況と照らし合わせながら、ぴったりのソフトを見つけてください。

会計業務まで一気通貫したいならfreee会計

納品書や請求書の作成だけでなく、その後の入金管理から日々の経理業務、さらには最終的な確定申告まで、バックオフィス業務全体を一つのソフトで完結させたい方には「freee会計」が最もおすすめです。

こんな方におすすめ

  • 経理や簿記の知識にあまり自信がない個人事業主やフリーランスの方
  • 納品書作成から確定申告まで、すべてのデータを連携させて効率化したい方
  • 専任の経理担当者がいないスタートアップや小規模法人

freee会計の最大の強みは、「会計の知識がなくても直感的に使える操作性」と「業務の自動化・効率化」にあります。
例えば、納品書を作成すると、その情報が自動的に売掛金として帳簿に記録されます。
その後、請求書を発行し、連携した銀行口座への入金が確認されると、AIが自動で入金消込を行ってくれます。

このように、書類作成から会計処理までが一気通貫で行われるため、二重入力の手間や転記ミスといったヒューマンエラーを根本から防ぐことができます。
日々の経理作業にかかる時間を大幅に削減し、本来の事業活動に集中できる環境を整えたい方に最適な選択肢と言えるでしょう。

豊富な機能と柔軟な連携を求めるならマネーフォワード クラウド請求書

事業の成長に合わせて機能を拡張していきたい、あるいは既に利用している他のツールと連携させて業務フローを最適化したいと考えている方には、「マネーフォワード クラウド請求書」が適しています。

こんな方におすすめ

  • 複数の担当者で請求業務を分担している中小企業
  • 将来的な事業拡大を見据え、拡張性の高いシステムを導入したい方
  • SFA/CRMなど、外部の顧客管理ツールと連携させたい方

マネーフォワード クラウド請求書は、納品書や請求書はもちろん、見積書、発注書、領収書など、作成できる帳票の種類が非常に豊富です。
また、作成した書類の承認フローを設定したり、毎月自動で請求書を作成・送付する定期発行機能があったりと、企業活動で求められる多様なニーズに応える機能を備えています。

さらに、同社の「マネーフォワード クラウド会計」や「マネーフォワード クラウド経費」といったシリーズ製品との連携がスムーズなのはもちろん、APIを公開しているため外部ツールとの連携も柔軟に行えます。
現在だけでなく、将来の事業フェーズも見据えて、自社の業務フローに合わせたカスタマイズを重視するなら、マネーフォワード クラウド請求書が最も有力な候補となります。

とにかくシンプルに帳票作成だけしたいなら請求ピッパ

「会計連携や複雑な機能は必要ない。とにかく簡単・手軽に、見た目のきれいな納品書や請求書を作りたい」という方には、「請求ピッパ」が最適です。

こんな方におすすめ

  • PC操作に不慣れで、できるだけシンプルなソフトを使いたい方
  • 副業やフリーランスとして活動を始めたばかりで、取引件数がまだ少ない方
  • コストを最小限に抑え、まずはExcelや手書きでの帳票作成から卒業したい方

請求ピッパは、その名の通り、帳票作成に特化した非常にシンプルなサービスです。
多機能な会計ソフトにありがちな複雑な設定は一切なく、誰でも直感的に操作を覚えて、わずか数分でプロフェッショナルな見た目の納品書を作成できます。

学習コストがほぼゼロで、導入したその日からすぐに使える手軽さが最大の魅力です。
コストをかけずに請求業務をデジタル化したいというニーズに完璧に応えてくれます。
まずはシンプルに帳票作成業務だけを効率化したい、という方の最初のステップとして、これ以上ない選択肢と言えるでしょう。

請求書テンプレートはスマホで無料から使えるアプリ|請求ピッパ

納品書ソフトの導入を検討する際、多くの方が抱く疑問や不安について、Q&A形式で詳しく解説します。ソフト選びの最終的な判断材料としてお役立てください。

Q. 無料プランを使い続けても問題ないですか?

結論から言うと、事業規模や帳票の発行枚数が少ないうちは、無料プランを継続して利用しても大きな問題はありません。
多くのソフトが、基本的な納品書・請求書作成機能を無料で提供しています。

ただし、無料プランには一般的に以下のような機能制限が設けられています。

  • 月間の帳票作成枚数の上限(例:月5通まで)
  • 登録できる取引先や品目の件数制限
  • 郵送代行や会計ソフト連携など、一部機能の利用不可
  • 広告の表示

事業が成長し、取引先や発行枚数が増えてきた場合や、経理業務全体の効率化を図りたいと考えたタイミングが、有料プランへの移行を検討する良い機会です。
まずは無料プランで操作感を試し、自社の業務フローに合うかを確認した上で、必要に応じて有料プランへアップグレードするのが賢い使い方と言えるでしょう。

Q. 導入後のデータ移行は簡単にできますか?

はい、多くの納品書ソフトでは、既存のデータ移行をスムーズに行うための機能が用意されています。特に、「取引先情報」や「品目情報」といったマスタデータは、CSVファイルを使って一括でインポート(取り込み)できる場合がほとんどです。

これまでExcelで管理していた顧客リストや商品リストを、ソフトが指定するフォーマットに合わせてCSV形式で保存し、アップロードするだけで簡単にデータ移行が完了します。
これにより、一件ずつ手入力する手間を大幅に削減できます。

ただし、過去に作成した納品書や請求書のデータ(PDFなど)そのものを、新しいソフトにそのまま取り込むことは難しい場合が多いです。
導入を機に、過去のデータは別途保管し、新しい取引からソフトで管理を始めるのが一般的です。移行方法の詳細は各ソフトのヘルプページやサポートで確認することをおすすめします。

Q. セキュリティは安全ですか?

クラウド型のソフトを利用する上で、セキュリティを心配されるのは当然のことです。
しかし、主要な納品書ソフトは、金融機関と同レベルの非常に強固なセキュリティ対策を講じているため、安心して利用できます。
個人でExcelファイルを管理するよりも、むしろ安全性が高いと言えるケースも少なくありません。

大切な取引情報を預けるサービスだからこそ、公式サイトなどでどのようなセキュリティ対策が取られているかを事前に確認しておくと、より安心して導入できるでしょう。

Q. 納品書以外の書類(請求書・見積書)も作れますか?

はい、もちろんです。
今回ご紹介したfreee会計、マネーフォワード クラウド請求書、請求ピッパを含め、ほとんどの納品書ソフトでは、納品書以外にも見積書、請求書、領収書といった一連の帳票を作成できます。

これらのソフトの大きなメリットは、書類間の連携機能です。
例えば、作成した見積書の内容をボタン一つで納品書に変換し、さらにその納品書の内容を請求書に転記するといった操作が可能です。

この連携機能により、以下のような効果が期待できます。

  • 入力作業の効率化:同じ内容を何度も入力する必要がなくなります。
  • ヒューマンエラーの防止:手作業による転記ミス(金額や品目の間違いなど)を根本から防ぎます。
  • 管理の簡素化:取引先ごとに一連の書類をまとめて管理でき、ステータス(見積済、納品済、請求済、入金済など)の把握も容易になります。

納品書作成だけでなく、見積もりから請求、入金管理までの一連の業務フローを効率化したいと考えている方にとって、これらのソフトは非常に強力なツールとなります。

本記事では、初めての方でも失敗しない納品書ソフトの選び方と、無料で試せるおすすめソフトとしてfreee・マネーフォワード・請求ピッパを比較しました。

納品書ソフトは、作成の手間を削減し、インボイス制度など法改正にも対応しやすくなるため、中小企業や個人事業主にとって必須のツールです。

会計連携を重視するならfreee、機能の豊富さならマネーフォワード、シンプルさなら請求ピッパがおすすめです。

まずは無料プランで操作性を試し、ご自身の事業に最適なソフトを選びましょう。

請求書テンプレートはスマホで無料から使えるアプリ|請求ピッパ