請求書を作成する際、フォーマットを一から作るのは手間がかかります。
特にWordを利用して請求書を作成する場合、適切なテンプレートを活用すれば、簡単に効率的な書類作成が可能となります。
本記事では、無料でダウンロードできるWord形式の請求書テンプレートを紹介し、そのメリットや具体的なカスタマイズ方法について詳しく解説します。
Wordで請求書を作成するメリットには、自由度の高い編集が可能である点や、多くの企業で利用されているため相手方がスムーズに確認できる点が挙げられます。
また、当記事で提供するテンプレートは、請求書に必要な項目があらかじめ揃っているため、手軽に作成できるのも魅力です。
さらに、テンプレートのダウンロード方法からカスタマイズの手順、法的要件を満たすためのポイントまで詳しく解説します。
請求書作成の効率を向上させ、スムーズな取引を実現するために、ぜひ本記事を参考にしてください。
請求書テンプレートをWordで利用するメリット
Wordの柔軟なカスタマイズ性
Microsoft Wordは、自由度の高いカスタマイズが可能なソフトウェアです。
請求書テンプレートをWordで利用することで、フォントの変更、レイアウトの調整、社名やロゴの追加などが簡単に行えます。
特定の業種や企業のブランドイメージに合わせたデザインにすることができるため、統一感のある請求書を作成できます。
また、テキストボックスや表機能を活用することで、レイアウトの自由度が高く、ビジネスに適したプロフェッショナルな請求書を作成できます。
さらに、独自のフォーマットを保存してテンプレートとして再利用できるため、業務の効率化にもつながります。
無料で手軽に使える
Wordは多くの企業や個人が日常的に利用しているソフトウェアであり、特別な追加費用をかけずに請求書を作成できます。
ほとんどのパソコンにはMicrosoft Wordがインストールされているため、新しいソフトウェアを導入する必要がありません。
さらに、インターネット上には無料でダウンロードできる請求書テンプレートが多数用意されているため、それらを活用することで短時間で請求書を作成することが可能です。
フォーマットが整ったテンプレートを使用することで、人為的なエラーを減らし、業務の効率を向上させることができます。
ビジネスシーンで広く利用されている
Microsoft Wordは、世界中の企業や個人事業主に広く使用されており、多くの取引先が問題なくWordファイルを開くことができます。
ビジネスにおける書類作成の標準ともいえるソフトウェアであり、多くの企業が対応可能なファイル形式である点もメリットの一つです。
また、Wordで作成した請求書は簡単にPDF形式に変換できるため、相手先にデータを送付する際にも汎用性が高く、安心して利用できます。
特に電子メールでの請求が主流となる現代において、PDF変換機能が充実しているWordを使用することで、業務のスムーズな進行が期待できます。
表形式による情報整理がしやすい
Wordには表機能があり、請求書の項目を整理しやすい利点があります。
項目ごとに統一したレイアウトで表示できるため、取引先も記載内容を理解しやすくなります。
機能 | メリット |
---|---|
セルの結合や調整 | 会社名や請求情報を見やすくレイアウト可能 |
数式の利用 | 合計金額や消費税を自動計算できる |
罫線のカスタマイズ | シンプルながらも見やすいデザインを作成可能 |
これらの機能により、表組みを活用した整理された請求書を作成でき、情報を明確に伝えることができます。
無料で使える請求書テンプレートWord版の特徴

基本的な請求書の構成
請求書は、取引先に対して代金の支払いを求める書類であり、適切なフォーマットで作成することが求められます。
Word版の請求書テンプレートには、業務上必要な情報が適切に整理された形で盛り込まれており、簡単に利用することができます。
請求書に必要な項目
適切な請求書を作成するためには、以下のような基本的な項目が必須となります。
項目名 | 説明 |
---|---|
発行日 | 請求書を発行した日付 |
請求書番号 | 識別しやすい管理番号(シリアル番号など) |
自社情報 | 会社名、住所、電話番号、担当者名など |
取引先情報 | 請求先の会社名や担当者名 |
請求内容 | 商品・サービスの名称、単価、数量、金額 |
消費税 | 適用税率と計算後の消費税額 |
合計金額 | 消費税を含めた総額 |
支払期限 | 入金の期限を明記 |
振込先情報 | 銀行名、支店名、口座番号、名義 |
必要な項目が揃った実用的なデザイン
Word版の請求書テンプレートは、ビジネスの現場でそのまま使えるように、見やすさや編集のしやすさを考慮したデザインになっています。
レイアウトの工夫
請求書のフォーマットは、視認性と効率性を重視して設計されています。
- メリハリのあるフォント設定で、項目ごとの区別がしやすい
- 余白を適切に配置し、印刷した際にも見やすいデザイン
- 明細部分は表形式にし、計算がしやすいレイアウト
シンプルで使いやすいデザイン
Wordの請求書テンプレートは、どの業種でも使いやすいようにシンプルで実用性の高い構成になっています。
- カラーを抑え、モノクロ印刷でも美しく仕上がる
- ロゴや社名を追加するだけで、自社のブランディングを反映可能
- フォーマットが統一されており、複数の取引先にも簡単に対応できる
エクセル版との違い
請求書のフォーマットにはエクセル版も一般的ですが、Word版ならではの特徴もあります。
特徴 | Word版 | エクセル版 |
---|---|---|
デザイン性 | 自由にレイアウト変更が可能 | 表計算機能に依存したレイアウト |
編集のしやすさ | 直感的にテキスト編集ができる | 計算式を活用しながら編集 |
計算機能 | 基本的に手動で計算する必要あり | 自動計算が可能 |
印刷適性 | きれいな仕上がりで印刷可能 | 枠線が印刷される可能性がある |
このように、Word版の請求書テンプレートは自由度の高さや見た目の整った請求書を作れる点でメリットがあります。特に、ブランディングを反映しやすく、業種を問わず幅広く活用できます。
請求書テンプレートWord版のダウンロード方法

ダウンロードの手順
請求書テンプレートをWordで利用するためには、まず適切なテンプレートをダウンロードする必要があります。以下の手順に従って、正しくダウンロードを行いましょう。
- 信頼できるサイトから請求書テンプレートを探す
- テンプレートの形式がWord(.docxまたは.doc)であることを確認する
- ダウンロードボタンをクリックし、PCまたはクラウドストレージに保存する
- ダウンロードが完了したら、ファイルの保存先を確認する
Word版テンプレートの開き方
ダウンロードしたテンプレートは、適切な方法で開く必要があります。
以下の手順に沿って進めてください。
- Wordを開き、「ファイル」メニューから「開く」を選択する
- 「参照」をクリックし、保存先からダウンロードしたテンプレートを選ぶ
- 「開く」ボタンをクリックし、テンプレートを表示する
また、ダウンロードしたテンプレートが保護ビューになっている場合は、編集を有効にするために「編集を有効にする」ボタンをクリックしてください。
編集方法と保存のポイント
請求書テンプレートを適切に編集し、保存することで、スムーズな運用が可能になります。以下の表に、主な編集点と保存時のポイントをまとめました。
編集する項目 | ポイント |
---|---|
会社名・ロゴ | 正式名称・高解像度のロゴを挿入する |
日付 | 請求書を作成した発行日を記入する |
請求内容 | 取引先に応じて項目を適切に記入する |
料金計算 | 自動計算式を導入すると計算ミスを防げる |
ファイル形式 | 誤編集防止のためPDFで保存するのがおすすめ |
編集が完了したら、「ファイル」メニューから「名前を付けて保存」を選び、適切なファイル名を付けたうえで保存しましょう。
また、取引先へデータ送付する場合は、Word形式のままではなくPDF形式に変換し、変更されないファイルとして送るのが一般的です。
請求書テンプレートWord版のカスタマイズ方法

請求書テンプレートのカスタマイズは、ビジネスのニーズに合わせて柔軟に調整できる点が大きなメリットです。
ここでは、ロゴの追加やフォントの変更、カラーの調整、税計算の最適化など、具体的なカスタマイズ方法について詳しく解説します。
ロゴや会社情報の追加
企業のブランドイメージを統一し、信頼性を高めるために、請求書には会社のロゴや情報を追加することが推奨されます。
会社のロゴを挿入する方法
請求書に企業ロゴを挿入することで、ブランドの統一感を出し、より正式な書類として活用できます。
- Wordの「挿入」タブを開く
- 「画像」をクリックし、ロゴ画像を選択
- サイズを調整し、適切な位置に配置
- 「図の書式」で透明度や枠線をカスタマイズ
会社情報の入力とフォーマット調整
請求書のヘッダーまたはフッター部分に、会社名、住所、電話番号、メールアドレスなどの情報を入力し、適切にフォーマットを調整しましょう。
項目 | 設定方法 |
---|---|
会社名 | 標準のフォントサイズを14pt以上にし、太字設定 |
住所・電話番号 | 10〜12ptのサイズで整列させる |
メールアドレス | リンク設定をしてすぐにアクセスできるようにする |
フォントや色の変更
請求書の見た目を整え、視認性を向上させるために、フォントや色の変更も重要です。
推奨フォントと適用方法
請求書にふさわしいフォントには、可読性が高く、ビジネス用途で一般的なものを選ぶことが大切です。
- 推奨フォント:游ゴシック、MS Pゴシック、メイリオ
- フォント変更方法:「ホーム」タブからフォントを選択
- サイズ:本文は10〜12pt、見出し部分は14pt以上
色のカスタマイズ
企業のイメージカラーを請求書に適用することで、統一感を持たせながら、重要な部分を強調できます。
- 「デザイン」タブから「テーマの色」を変更
- 重要な見出しは青や黒で統一
- 税率や合計金額のセル背景を淡い色に調整
消費税計算や合計欄の調整
請求書には正確な消費税計算と合計金額の表示が必要です。
Wordの表機能を活用することで、自動計算を設定すると便利です。
税率と計算方法の設定
現在の日本の標準的な消費税率は10%(軽減税率対象は8%)です。
これを正しく記入し、誤計算を防ぐことが重要です。
- 税抜金額の合計を算出
- 税率を掛けて消費税を計算
- 消費税を合計に加算
表を活用した請求額の計算
Wordの表機能を使うことで、合計を見やすく整理できます。
項目 | 単価 | 数量 | 小計 |
---|---|---|---|
商品A | ¥1,000 | 5 | ¥5,000 |
商品B | ¥2,500 | 3 | ¥7,500 |
小計 | ¥12,500 | ||
消費税(10%) | ¥1,250 | ||
合計金額 | ¥13,750 |
このように請求書テンプレートをカスタマイズすることで、視認性が向上し、プロフェッショナルな印象を与えられるようになります。
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請求書をWordで作成する際の注意点

法的要件を満たす項目
請求書を作成する際には、日本の法律に基づいた適切な項目を盛り込む必要があります。
特に適格請求書等保存方式(インボイス制度)に対応しているか確認しましょう。
以下の項目は、請求書に必ず含めるべき基本情報です。
項目 | 説明 |
---|---|
発行者情報 | 会社名、住所、電話番号、メールアドレス、担当者名など |
請求先情報 | 取引先の会社名、担当者名、住所、電話番号 |
請求書番号 | 管理しやすいよう任意の番号を付与 |
発行日 | 請求書を作成・発行した日付 |
支払期限 | 取引先が指定期日までに支払うべき期限 |
請求金額 | 小計、消費税、総額を明記 |
支払方法 | 銀行振込、クレジットカード、現金など |
振込先口座情報 | 銀行名、支店名、口座番号、口座名義 |
適用税率と消費税額 | 軽減税率対象取引がある場合は明記 |
特にインボイス制度に対応する場合、登録番号の記載が必要です。
国税庁から交付された適格請求書発行事業者番号を請求書に忘れずに記載してください。
誤記や計算ミスを防ぐコツ
請求書はお金のやり取りに直接関わる重要な文書であり、誤記や計算ミスは信頼関係に影響を与える可能性があります。
そのため、以下の点に注意しながら作成しましょう。
テンプレートを活用して入力ミスを防ぐ
手入力で請求書を作成すると、金額や取引先の情報を誤って入力する可能性があります。
Wordの請求書テンプレートを利用し、事前に定型フォーマットを整えておくことでミスが減ります。
数式を活用し、計算ミスをゼロに
Wordでは表計算機能が限定的なため、合計金額の誤計算のリスクがあります。
可能であれば、Excelで計算した金額をWordの請求書にコピー&ペーストすることで、誤りを防ぐことができます。
ダブルチェック体制を整える
請求書の作成後、他のスタッフや上司にチェックしてもらうことで、誤記や記載漏れを防止できます。
可能であれば、内部承認フローを導入しましょう。
PDF変換して送付する方法
請求書を取引先へ送付する際、Wordファイルのまま送信するとデータを改変されるリスクがあります。
正式な書類として送る際には、PDFに変換して送付しましょう。
WordでPDFに変換する方法
Wordで請求書を作成した後、以下の手順を実施することで簡単にPDF化できます。
- Wordで作成した請求書を開く
- 「ファイル」メニューをクリックし、「エクスポート」を選択
- 「PDF/XPSドキュメントの作成」を選択し、「PDFとして保存」をクリック
- 保存するフォルダを指定し、「発行」を押して完了
これで請求書をPDF形式で保存でき、セキュリティ面でも安全な状態で送付できます。
PDF化した請求書の送付方法
作成した請求書は以下の方法で送付するのが一般的です。
- メール添付 – 取引先へメールで送付
- クラウドストレージ経由 – DropboxやGoogle Driveなどで共有
- 郵送 – 印刷して押印し、封書で送る
電子データで請求書を送付する場合は、宛先、件名、本文を慎重に記載し、誤送信を防ぎましょう。
▶ 請求書を作るのにパソコンを開くのはもうやめよう。スマホでピッとパッと証憑書類作成!
まとめ
請求書テンプレートをWordで利用することで、柔軟なカスタマイズが可能となり、無料で手軽に作成できます。
ビジネスシーンでも広く活用されており、初心者でも簡単に編集できる点が魅力です。
本記事では、無料で使えるWord版の請求書テンプレートの特徴やダウンロード方法、編集・カスタマイズのポイントについて解説しました。
ロゴや会社情報の追加、フォントや色の変更、消費税計算の設定など、自社の業務に最適な形に調整できます。
請求書を作成する際には、法的要件を満たす必要があり、誤記や計算ミスを防ぐ工夫も重要です。
完成した請求書は、PDFに変換することで取引先への送付がよりスムーズになります。
ぜひ、本記事で紹介したテンプレートを活用し、効率的に請求書を作成してみてください。