振り込み領収書の書き方完全ガイド!発行方法から注意点、再発行まで徹底解説

振り込み領収書の書き方や発行方法に困っていませんか?

この記事では、振り込み領収書の書き方から発行、再発行、注意点まで、完全ガイドとして徹底解説します。

日付や金額といった必須項目はもちろん、領収印や収入印紙などの任意項目についても分かりやすく説明。

三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、ゆうちょ銀行など主要銀行のATMやネットバンキングでの発行方法も具体的に解説しているので、すぐに実践できます。
さらに、金額の訂正や電子データでの保管、紛失時の対処法など、よくある疑問やトラブルへの対処法も網羅。

この記事を読めば、振り込み領収書に関するあらゆる疑問が解消され、スムーズに手続きを進めることができるでしょう。

もう、領収書の書き方で迷うことはありません。

振り込み領収書とは、銀行振込によって金銭を受け取ったことを証明する書類です。 

支払いを証明する重要な証拠となるため、大切に保管する必要があります。

振込入金を確認するための書類である「振込明細書」とは異なりますので、混同しないように注意しましょう。

振り込み領収書と他の領収書との違い

領収書には様々な種類がありますが、振り込み領収書は、その名の通り銀行振込による入金に対して発行される領収書です。

現金で支払った場合に発行される一般的な領収書や、クレジットカード決済時に発行されるクレジットカード利用控えとは発行方法や記載事項が異なります。

 特に、現金領収書とは異なり、印紙は不要です(ただし、金額によっては印紙が必要となるケースもあります。

後述の「収入印紙」の項目で詳しく解説します)。

領収書の種類支払い方法発行者印紙
現金領収書現金金銭を受け取った事業者金額に応じて必要
クレジットカード利用控えクレジットカードクレジットカード会社不要
振り込み領収書銀行振込金銭を受け取った事業者原則不要(ただし、金額によっては必要)

振り込み領収書が必要な場面

振り込み領収書は、主に経費精算や確定申告などの際に必要となります。

会社員が出張費や交通費などを精算する際、あるいは個人事業主が事業経費を計上する際に、支払いを証明する証拠として振り込み領収書を提出することが求められます。
また、寄付金控除を受ける際にも、寄付金の支払いを証明するために振り込み領収書が必要となります。
その他、取引先との金銭のやり取りにおいてトラブルを防ぐためにも、振り込み領収書を発行・保管しておくことが重要です。

特に高額な取引や、継続的な取引を行う場合は、後々のトラブルを避けるためにも、必ず振り込み領収書を発行・保管するようにしましょう。

以下に、振り込み領収書が必要となる場面の例を挙げます。

  • 会社員の出張費や交通費の精算
  • 個人事業主の事業経費の計上
  • 寄付金控除の手続き
  • 取引先との金銭トラブルの防止
  • 融資を受ける際の必要書類
  • 補助金や助成金の申請

このように、様々な場面で振り込み領収書が必要となるため、適切に発行・保管することが重要です。

振り込み領収書は、正しく作成することで、経費精算や確定申告の際にスムーズな処理を可能にします。

必須項目を漏れなく記載し、必要に応じて任意項目も追加することで、より信頼性の高い領収書を作成できます。

必須項目

下記の必須項目は、必ず記載する必要があります。
これらの情報が欠けていると、正式な領収書として認められない場合がありますので、注意が必要です。

日付

領収書を発行した日付を西暦で記入します。

  • 例:2024年4月1日。領収書の日付と実際の振込日が異なる場合は、振込日が領収書の日付となります。
    日付の改ざんを防ぐためにも、日付は正確に記入しましょう。

金額

振込金額をアラビア数字で記入します。
金額の頭に「¥」や末尾に「-」を付ける必要はありません。

  • 例:10000。
    金額は明確に、誤解のないように記入することが重要です。

宛名

領収書を受け取る個人または企業の名前を記入します。
個人事業主の場合は屋号、法人の場合は正式名称で記入します。

  • 例:山田太郎、株式会社ABC商事。
    宛名は正確に記入し、省略や誤字脱字がないように注意しましょう。

但し書き

振込内容を具体的に記入します。
品名やサービス内容などを記載することで、領収書の目的が明確になります。

  • 例:コンサルティング料、商品代金。
    但し書きはできる限り具体的に記載することで、後々のトラブル防止につながります。

発行者情報

領収書を発行する個人または企業の情報を記入します。
氏名、住所、電話番号、屋号または会社名などを記載します。

連絡先を明記することで、問い合わせがあった際にスムーズな対応ができます。

項目記載例
日付2024年4月1日
金額10,000
宛名山田太郎
株式会社ABC商事
但し書きコンサルティング料
商品代金
発行者情報田中花子
東京都〇〇区〇〇町1-1-1
03-XXXX-XXXX
屋号:ハナコ商店
株式会社DEF商事
東京都〇〇区〇〇町2-2-2
03-YYYY-YYYY

任意項目

必須項目に加えて、下記の任意項目を記載することで、領収書の信頼性を高めることができます。

領収印

領収印は、領収書の真正性を証明する役割を果たします。
印鑑を押印することで、正式な領収書であることを明確に示すことができます。

印鑑は、シャチハタではなく、認印または実印を使用することが望ましいです。

収入印紙

収入印紙は、一定金額以上の領収書に貼付が義務付けられています。
金額に応じて適切な収入印紙を貼付することで、法令遵守を徹底しましょう。
収入印紙が必要な金額は、国税庁のウェブサイトなどで確認できます。

収入印紙の貼付が必要な金額を事前に確認し、適切な金額の印紙を貼付するようにしましょう。

5万円以上の場合、印紙が必要になります。

詳しくは国税庁のホームページをご確認ください。

銀行ATMで振り込み領収書を発行する方法は、銀行によって多少異なりますが、大まかな流れは共通です。

以下では、主要銀行のATMでの振り込み領収書の発行方法を解説します。

操作方法がわからない場合は、銀行の窓口で尋ねると丁寧に教えてもらえます。

三菱UFJ銀行

三菱UFJ銀行のATMでは、振込後すぐに「領収書」ボタンが表示されるので、それを押すと領収書が発行されます。

表示されない場合は、明細票を発行し、それを領収書の代わりとすることも可能です。
ただし、正式な領収書ではないため、受領側によっては認められない場合があるので注意が必要です。

事前に受領側へ確認することをおすすめします。

また、過去の取引についても、ATMの「取引照会」メニューから操作することで、領収書を発行することが可能です。
ただし、一定期間を過ぎた取引については発行できない場合があるので注意しましょう。

三井住友銀行

三井住友銀行のATMでは、振込操作後に「領収書発行」ボタンが表示されます。
これを押すことで領収書が発行されます。

もし、このボタンが表示されない場合、または過去の取引の領収書が必要な場合は、ATMの「明細表発行」メニューから操作し、明細表を領収書の代わりとして利用できます。
ただし、明細表は正式な領収書ではないため、受領側によっては認められない可能性があります。

事前に受領側との確認が重要です。

みずほ銀行

みずほ銀行のATMでは、振込完了後に「領収書」ボタンが表示されます。

ボタンを押すと領収書が発行されます。

表示されない場合や過去の取引の領収書が必要な場合は、「明細票発行」メニューから明細票を発行し、領収書の代わりとして利用できます。

明細票は正式な領収書ではないため、受領側が領収書として認めるか事前に確認しましょう。

ゆうちょ銀行

ゆうちょ銀行のATMでは、振込後に「ご利用明細兼領収書」が発行されます。
これが領収書を兼ねています。

過去の取引については、ATMの「明細票発行」メニューから操作することで、明細票を発行できます。

銀行名振込直後の領収書発行過去の取引の領収書発行
三菱UFJ銀行領収書ボタンを押す取引照会メニューから操作
三井住友銀行領収書発行ボタンを押す明細表発行メニューから操作(明細表が領収書の代わり)
みずほ銀行領収書ボタンを押す明細票発行メニューから操作(明細票が領収書の代わり)
ゆうちょ銀行ご利用明細兼領収書が発行される明細票発行メニューから操作

上記は一般的な操作方法です。ATMの機種やソフトウェアのバージョンによって操作方法が異なる場合があります。

不明な場合は、画面の案内に従うか、銀行の窓口に問い合わせることをおすすめします。

ネットバンキングで振り込み領収書を発行する方法は、銀行によって異なりますが、大まかな流れは共通しています。

以下、主要銀行のネットバンキングにおける振り込み領収書の発行方法を解説します。

事前に取引明細が確認できる状態にしておきましょう。

三菱UFJ銀行

三菱UFJ銀行のインターネットバンキング「三菱UFJダイレクト」では、取引履歴から該当の振込取引を選択し、「領収書発行」ボタンをクリックすることでPDF形式の領収書を発行できます。

領収書発行までの手順

  1. 三菱UFJダイレクトにログインする。
  2. トップページまたはメニューから「入出金明細照会」を選択する。
  3. 該当の振込取引を探す。検索機能を活用すると便利です。
  4. 振込取引の詳細画面を表示し、「領収書発行」ボタンをクリックする。
  5. 内容を確認し、PDFファイルをダウンロードまたは印刷する。

三井住友銀行

三井住友銀行のインターネットバンキング「SMBCダイレクト」では、振込明細照会画面から該当の取引を選択し、「領収書発行」を選択することで領収書を発行できます。

こちらもPDF形式での発行となります。

領収書発行までの手順

  1. SMBCダイレクトにログインする。
  2. トップページまたはメニューから「入出金明細照会」を選択する。
  3. 該当の振込取引を探す。期間指定や金額での絞り込みが可能です。
  4. 振込取引の詳細画面を表示し、「領収書発行」を選択する。
  5. 内容を確認し、PDFファイルをダウンロードまたは印刷する。

みずほ銀行

みずほ銀行のインターネットバンキング「みずほダイレクト」では、取引履歴から該当の振込取引を選択し、「領収書(ご利用控え)の印刷」を選択することで、領収書を発行・印刷できます。

領収書発行までの手順

  1. みずほダイレクトにログインする。
  2. トップページまたはメニューから「入出金明細照会」を選択する。
  3. 該当の振込取引を検索する。日付や金額で絞り込むことができます。
  4. 振込取引の詳細画面を表示し、「領収書(ご利用控え)の印刷」を選択する。
  5. 内容を確認し、印刷またはPDFとして保存する。

ゆうちょ銀行

ゆうちょ銀行のインターネットバンキングでは、送金記録照会から該当の取引を選択し、「送金内容詳細」画面を表示、「領収書表示」ボタンをクリックすることで、領収書をPDF形式で発行・印刷できます。

領収書発行までの手順

  1. ゆうちょダイレクトにログインする。
  2. トップメニューから「送金」>「送金記録照会」を選択する。
  3. 該当の振込取引を検索する。日付や金額、相手名などで絞り込みが可能です。
  4. 振込取引を選択し、「送金内容詳細」画面を表示する。
  5. 「領収書表示」ボタンをクリックする。
  6. 内容を確認し、印刷またはPDFとして保存する。

上記は代表的な銀行の例です。

ご利用の銀行によって操作方法や名称が異なる場合があるので、詳細は各銀行のウェブサイトをご確認ください。
また、一部銀行では、アプリからも領収書の発行が可能な場合があります。

銀行名ネットバンキング名領収書形式
三菱UFJ銀行三菱UFJダイレクトPDF
三井住友銀行SMBCダイレクトPDF
みずほ銀行みずほダイレクトPDF/印刷
ゆうちょ銀行ゆうちょダイレクトPDF

ネットバンキングで発行される領収書は、正式な領収書として認められます。
ただし、領収書の発行期間が過ぎている場合や、システムメンテナンスなどの理由で発行できない場合もあります。
そのような場合は、銀行窓口で再発行手続きが必要となる場合があるので注意が必要です。

必要な場合は早めに発行手続きを行い、大切に保管しておきましょう。

振り込み領収書を発行・受領する際には、いくつかの注意点があります。
これらの点に注意することで、後々のトラブルを未然に防ぎ、スムーズな取引を行うことができます。

金額の訂正

振り込み領収書に記載された金額は、絶対に訂正しないでください

金額を訂正してしまうと、領収書としての効力を失う可能性があります。

金額に誤りがある場合は、新たに正しい金額で領収書を発行し直す必要があります。

二重線で消したり、修正液を使うことも認められていません。

再発行

振り込み領収書を紛失した場合や、破損してしまった場合は、再発行が必要になります。

再発行の手続きは金融機関によって異なりますが、一般的には銀行窓口やネットバンキングで手続きが可能です。

再発行には手数料がかかる場合があるので、事前に確認しておきましょう。
また、再発行の際には、原本の領収書を返却する必要がある場合もあります。

電子データでの保管

近年、電子データでの領収書保管が認められるようになってきました。

電子帳簿保存法に基づき、一定の要件を満たせば、紙の領収書と同様に電子データの領収書を保管することができます。

具体的には、データの改ざん防止検索機能の確保などの要件があります。

詳しくは、国税庁のウェブサイトなどを参照してください。

電子データで保管することで、領収書の紛失リスクを軽減できるだけでなく、保管スペースの削減にも繋がります。

印紙税

5万円以上の領収書には、印紙税法に基づき、収入印紙を貼付する必要があります。

印紙税の金額は、領収書の金額によって異なります。

印紙税を貼付していない領収書は無効となる可能性があるので、注意が必要です。
ただし、電子領収書の場合、印紙税は不要です。

下記の表に印紙税額をまとめました。

領収書金額印紙税額
5万円以上100万円以下200円
100万円超200万円以下400円
200万円超500万円以下1,000円
500万円超1,000万円以下2,000円
1,000万円超金額に応じてさらに加算

領収書の有効期限

法律で領収書の有効期限は定められていません。しかし、経費として計上する場合、税法上は5年間の保存が義務付けられています
また、企業によっては、社内規定で領収書の有効期限を定めている場合もあります。

領収書は、発行日から一定期間経過すると、インクが薄くなったり、紙が劣化したりする可能性があります。
そのため、長期間保管する場合は、コピーを取ったり、スキャナーで電子化して保管するなどの対策を講じることをおすすめします。
特に、高額な取引の領収書は、大切に保管するようにしましょう

偽造・変造への対策

残念ながら、領収書の偽造や変造といった不正行為も発生しています。

偽造された領収書を用いて不正な経費精算が行われると、企業に大きな損害を与える可能性があります。
このような事態を防ぐためには、領収書の真偽をしっかりと確認することが重要です。
例えば、発行元の銀行名や支店名、口座番号などが正しいか印影が鮮明かなどを確認しましょう。

不審な点があれば、発行元に問い合わせるなどして確認することをお勧めします。

振り込み領収書を紛失したり、破損してしまった場合は、再発行の手続きが必要になります。

再発行方法は、主に銀行窓口とネットバンキングの2種類があります。

どちらの方法も、手数料がかかる場合があるので注意が必要です。

銀行窓口での再発行

銀行窓口で再発行する場合は、以下のものを持参しましょう。

  • 本人確認書類(運転免許証、パスポート、健康保険証など)
  • 振込時の控え(通帳、キャッシュカードなど)
  • 振込の詳細がわかるもの(振込日、振込金額、振込先口座番号、振込元口座番号など)

これらの情報をもとに、銀行員が振込履歴を確認し、領収書を再発行してくれます。
ただし、一定期間を過ぎた振込については、再発行できない場合もありますので、早めに手続きを行うようにしましょう。
また、銀行によっては、再発行手数料がかかる場合があります。

ネットバンキングでの再発行

ネットバンキングを利用している場合は、自宅や外出先からでも簡単に振り込み領収書を再発行できます。

各銀行のウェブサイトにログインし、取引履歴から該当の振込を選択して、再発行手続きを行います。

画面の指示に従って操作すれば、PDF形式で領収書をダウンロードできます。

印刷して利用しましょう。

銀行名ネットバンキングでの再発行方法手数料
三菱UFJ銀行三菱UFJダイレクトにログインし、「お取引明細照会」から該当の振込を選択し、「領収書発行」をクリック無料
三井住友銀行SMBCダイレクトにログインし、「入出金明細照会」から該当の振込を選択し、「領収書発行」をクリック無料
みずほ銀行みずほダイレクトにログインし、「お取引履歴照会」から該当の振込を選択し、「領収書発行」をクリック無料
ゆうちょ銀行ゆうちょダイレクトにログインし、「ご利用明細」から該当の振込を選択し、「領収書発行」をクリック無料
楽天銀行楽天銀行にログインし、「取引履歴」から該当の振込を選択し、「領収書を発行する」をクリック無料
SBI新生銀行SBI新生銀行にログインし、「取引明細照会」から該当の振込を選択し、「領収書発行」をクリック無料

銀行によっては、再発行できる期間が限られている場合や、手数料が発生する場合がありますので、各銀行のウェブサイトで詳細を確認してください。
また、ネットバンキングで再発行した領収書は、電子データとして保存しておくと便利です。

上記の方法で再発行できない場合や、不明な点がある場合は、各銀行の窓口またはカスタマーセンターに問い合わせてみましょう。

振込に関する情報はできる限り詳細に伝えることで、スムーズな再発行手続きにつながります。

領収書を紛失した場合、まずは落ち着いて状況を整理しましょう。

領収書が必要な理由は様々ですが、その理由によって対処法も変わってきます。

経費精算のため、確定申告のため、あるいは保証を受けるためなど、まずは領収書が必要な目的をはっきりさせましょう。

領収書の再発行が可能かどうかは、どこで発行された領収書かによって大きく異なります。

お店、病院、公共交通機関など、発行元によって対応が異なるため、まずは発行元を特定しましょう。

再発行が可能かどうかを確認する

発行元が特定できたら、再発行が可能かどうかを問い合わせましょう。

店舗の場合は電話で、病院の場合は受付で、公共交通機関の場合は窓口で確認できます。

ネットショッピングの場合は、ウェブサイトの注文履歴から領収書を再発行できる場合もあります。

再発行が可能であれば、必要な手続きを確認し、それに従って手続きを進めましょう。

再発行には手数料がかかる場合もあります。

再発行が不可能な場合の対処法

残念ながら、すべての領収書が再発行できるわけではありません。
特に、小規模な店舗や個人経営のお店では、再発行に対応していない場合もあります。
また、時間が経ちすぎている場合も、再発行が難しい場合があります。

再発行が不可能な場合は、領収書の代わりとなる書類を用意する必要があります。

代替となる書類は、領収書が必要な目的によって異なります。

経費精算の場合

経費精算のために領収書が必要な場合は、出金伝票を作成し、領収書の代わりに提出できるか、会社に確認しましょう。

出金伝票には、日付、金額、支払先、但し書きなどを記入し、領収書の内容をできる限り詳細に記載することが重要です。

クレジットカードの利用明細や銀行の振込明細書を添付することで、信憑性を高めることができます。

確定申告の場合

確定申告のために領収書が必要な場合は、領収書の代わりとなる書類がない場合でも、経費として計上できる可能性があります。
ただし、経費の内容を証明できる書類を用意する必要があります。

例えば、取引先とのメールのやり取りや、銀行の入出金明細などが該当します。

税理士に相談することで、適切な対応方法を知ることができます。

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領収書の紛失を防ぐために

領収書の紛失は、思わぬ手間やトラブルにつながる可能性があります。

領収書の紛失を防ぐためには、日頃から整理整頓を心がけ、適切な方法で保管することが重要です。

保管方法メリットデメリット
専用のファイルやバインダーに保管する領収書を整理して保管できるため、必要な時にすぐに探し出すことができる。物理的なスペースが必要となる。
スキャナーアプリで電子化して保管する場所を取らずに保管できる。検索機能を使えば、必要な領収書をすぐに見つけることができる。スキャナーやアプリの操作に手間がかかる場合がある。
家計簿アプリを利用する領収書を撮影するだけで簡単に記録できる。支出の管理にも役立つ。アプリの操作に慣れる必要がある。

自分に合った方法で領収書を管理し、紛失のリスクを最小限に抑えましょう。

このセクションでは、振り込み領収書に関するよくある質問にお答えします。

Q. 振り込み領収書と振込明細書の違いは?

振り込み領収書と振込明細書はどちらも振り込みに関する記録ですが、その役割は異なります。振り込み領収書は、お金を受け取った側が発行する金銭受領の証明書です。一方、振込明細書は、振り込んだ側が銀行から受け取る送金記録です。振込明細書には、振込金額、振込先、振込日などが記載されていますが、領収書としての効力はありません。

項目 振り込み領収書 振込明細書
発行者 お金を受け取った側 銀行
目的 金銭受領の証明 送金記録
領収書としての効力 あり なし

Q. 収入印紙は必ず貼る必要がありますか?

収入印紙は、5万円以上の金銭の受領に対して領収書を発行する場合に必要です。金額に応じて必要な収入印紙の額が変わります。5万円以上100万円以下は200円、100万円を超える場合は金額に応じてさらに高額になります。5万円未満の場合は収入印紙は不要です。ただし、領収書を発行する側が任意で貼ることは問題ありません

金額 収入印紙額
5万円未満 不要
5万円以上100万円以下 200円
100万円超200万円以下 400円
200万円超500万円以下 600円
500万円超1000万円以下 1000円
1000万円超 金額に応じて変動

Q. 電子領収書は認められますか?

電子領収書は、法律上、紙の領収書と同様に認められています。電子帳簿保存法に基づき、一定の要件を満たせば、電子データでの保存が可能です。具体的には、改ざん防止のためのタイムスタンプや、検索機能の確保などが必要となります。詳しくは国税庁のウェブサイトなどを参照ください。近年、経理のデジタル化の流れもあり、電子領収書の利用は増加しています。

電子領収書のメリット

  • 印紙税が不要
  • 保管スペースの削減
  • 紛失のリスク軽減
  • 検索性の向上

電子領収書システムの例

  • 弥生会計オンライン
  • freee
  • マネーフォワードクラウド

この記事では、振り込み領収書の書き方、発行方法、注意点、再発行方法などについて詳しく解説しました。

振り込み領収書は、金銭の授受を証明する重要な書類です。

正しく作成し、大切に保管することが大切です。特に、日付、金額、宛名、但し書きは必須項目です。

これらの項目に誤りがあると、経費として認められない可能性があります。
また、収入印紙は、金額によって貼付が必要な場合があります。

5万円以上の領収書には、収入印紙が必要となるため注意しましょう。

銀行ATMやネットバンキングで振り込み領収書を発行する方法は、銀行ごとに異なります。

この記事で紹介した主要銀行の方法を参考に、自身で利用する銀行の手順を確認しましょう。

領収書を紛失した場合でも、銀行によっては再発行が可能です。ただし、手数料がかかる場合もあります。
また、電子データでの保管も認められていますので、原本と共に保管しておくと便利です。

振り込み領収書と振込明細書は異なる書類です。振込明細書は、振り込みを行った事実を証明する書類ですが、領収書としての効力はありません。

経費精算などで領収書が必要な場合は、必ず振り込み領収書を発行しましょう。

正しく理解し、適切に利用することで、スムーズな金銭管理を行うことができます。